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インタビュー

約25万円「Leitzphone」が即完売のヒット Xiaomiが明かす“良心的な価格設定”の背景と「17 Ultra」の売り方(1/4 ページ)

Xiaomiは2026年のフラグシップモデルをグローバルとほぼ同時に日本へ投入し、ライカ監修モデルは初期ロットが即完売になるほど注目を集めている。20万円を超える高額機ながら自社店舗の拡大やオンライン販路の強化が功を奏し、クリエイター層からも高い支持を得た。今後はスマホを入り口に大型家電を含むエコシステムを広げ、修理拠点の拡充などでプレミアム層の信頼獲得を狙う。

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 2024年、2025年に続いて、「Ultra」を冠するフラグシップモデルを発売したXiaomiだが、グローバルとの“タイムラグ”を徐々に縮めている。2026年のフラグシップ「Xiaomi 17 Ultra」は、限定モデルの「Leitzphone powered by Xiaomi」とともに、欧州、アジアなどの地域とほぼ同時に投入された。日本独自のイベントも開催し、Leitzphoneは初回出荷分が即座に完売するなど、例年以上に注目を集めている。

 20万円を超えるスマホ、それもキャリアが販売していない端末がここまで一気に売れるのは異例といえる。2025年から強化しているXiaomi Storeの展開も加速させており、2026年には初めて関西地区での店舗をオープンさせている。その数を徐々に増やし、スマホはもちろん、IoT家電や美容家電などでも徐々に存在感を高めている。

Xiaomi 17 Ultra Leitzphone
日本でも発売された「Leitzphone powered by Xiaomi」(左)と「Xiaomi 17 Ultra」(右)

 では、Xiaomiはどのような方針でフラグシップモデルを日本に展開しているのか。店舗の拡大方針も合わせて、Xiaomi Japanの社長を務める呂暁露氏と、プロダクトプランニング部本部長を務める安達晃彦氏に話を聞いた。

Xiaomi 17 Ultraはオンラインの販路や体験できる場所を増やした

―― Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneが発売されましたが、まずは手応えやどのような反響があったかを教えてください。

呂氏 2つあります。1点目は、LeitzphoneやXiaomi 17 Ultraの導入は、Xiaomiとして大成功だったと考えています。X(旧Twitter)などのソーシャルメディアを見ると、買っていただいた消費者から「この製品が好き」という声であふれています。そういった声をお見受けして、うれしい気持ちです。

 2点目は、今回いろいろと努力した結果、日本の消費者もグローバルとほぼ同じタイミングで、LeitzphoneやXiaomi 17 Ultraを買い、体験できるようになりました。Ultraとしては初めてできたことです。フラグシップやハイエンドに関しては、今後もグローバルと同時発売を目指していきたい。総じて今回はその反響がよかったと考えています。

Xiaomi 17 Ultra Leitzphone
Xiaomi Japanの呂暁露社長

安達氏 「Xiaomi 14 Ultra」「Xiaomi 15 Ultra」で1つ飛んで17 Ultraになりましたが、毎世代買っていただいている方もいれば、今回のタイミングで初めて買っていただいた方もいます。一方で、われわれからのメッセージも少し変えています。3月4日からKITTE丸の内で写真家の方にギャラリートークをしていただくイベントを開催しました。そこでの来場者が今までのイベントと違っていたのは、本格的なカメラを首からぶら下げたお客さまに足しげく通っていただけたことです。

 会場でも販売をしましたが、その場でお買い求めいただけました。今までもありましたが、Xのタイムラインを見ても分かるように、「やっと自分も使ってもよさそうなものが出た」ということで、Leitzphoneをきっかけにクリエイターの方々が自発的に購入されています。クリエイターの方々がクリエイタークオリティーで発信しているものが、世の中に拡散しつつある。本格的な写真家やクリエイターの方々にも認めていただけたということはあると思っています。

呂氏 1つ補足すると、今回はオンラインの販路や体験できる場を意識的に増やしました。安達が申し上げたKITTEのイベントや、関東、関西の新しいストア、量販のパートナー、さらに今回はライカストアでも展示、販売しています。その拡大によって、いろいろな方面のお客さまからの反響やポジティブなフィードバックをいただいています。これをきっかけにオフラインのタッチポイントを増やし、プロフェッショナルなトレーニングを受けたスタッフが紹介できるようにしていきます。

Xiaomi 17 Ultra Leitzphone
Xiaomi 17 Ultraの日本発売に合わせ、17 Ultraで撮影した写真を鑑賞したり、17 Ultraの実機を体験したりできるイベントを都内で開催した

海外とほぼ同時発表 ギリギリの調整に苦慮

―― 海外発表とのタイムラグが少なく、発売もかなり近いタイミングでしたが、この効果は大きかったとお考えでしょうか。

安達氏 非常に大きかったですね。「Xiaomi 15T Pro」のときもFeliCaを搭載しつつ同時発売というチャレンジをしましたが、MWCでローンチするフラグシップモデルの発表会は、スマホのイベントとしては1年間で最も盛り上がるものと位置付けています。その直後に手にして、実際に商品を確認してもらえれば、ご購入いただけることを期待できるというもくろみがありました。

 Xiaomi 14 Ultraの時は約2カ月、昨年の15 Ultraは約2週間のタイムラグがありましたが、今年は実質的にほぼ同時という形になり、かなりギリギリまで調整しました。2月28日に発表し、1日挟んで月曜日の3月2日に発表でき、サプライズという形で予約も開始できました。これには、いい意味で驚かされたユーザーも多かったと思っています。

Xiaomi 17 Ultra Leitzphone
プロダクトプランニング部本部長の安達晃彦氏

―― 具体的に、どういう部分がギリギリだったり大変だったりしたのでしょうか。

安達氏 物理的なところで生産や日本へのデリバリー、あとはお届けするにあたりサンプルをご用意させていただかなければなりません。一方でフラグシップモデルなので情報の取り扱いには慎重にならなければならないため、直前に追い込んでいかなければならない難しさがありました。

 例えばイベントの開催にあたって写真家、フォトグラファーの方々にすてきな作例を撮っていただきましたが、われわれの準備以上にご協力いただいたクリエイターの方々にもご負担をおかけしてしまいました。それでも皆さまから楽しかったと言っていただき、すてきなものを撮っていただけました。驚きや喜びという形でフィードバックができたと考えています。

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