約25万円「Leitzphone」が即完売のヒット Xiaomiが明かす“良心的な価格設定”の背景と「17 Ultra」の売り方(2/4 ページ)
Xiaomiは2026年のフラグシップモデルをグローバルとほぼ同時に日本へ投入し、ライカ監修モデルは初期ロットが即完売になるほど注目を集めている。20万円を超える高額機ながら自社店舗の拡大やオンライン販路の強化が功を奏し、クリエイター層からも高い支持を得た。今後はスマホを入り口に大型家電を含むエコシステムを広げ、修理拠点の拡充などでプレミアム層の信頼獲得を狙う。
Leitzphoneの売れ行きは想定を超えていた
―― Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneの2モデル構成ですが、これも当初からその予定だったのでしょうか。
安達氏 グローバルでこういったプランがあるということで、Xiaomi 17 Ultraシリーズのハイライトとして、取り扱いには迷いがありませんでした。グローバルの発表会でもライカのCEOにご登壇いただき、数年のライカとXiaomiの協業が成熟し、このタイミングにふさわしい象徴的な商品としてLeitzphoneがあるということをお話ししていました。まさにXiaomi 17 Ultraだけでなく、2つ合わせての取り組みだと思っています。
―― 日本では、ライカの人気も高く、直営店が初めてできた国だけあって愛用者も多いと思います。そんなライカが手掛けたLeitzphoneですが、売れ行きはいかがでしょうか。
呂氏 今回のLeitzphoneの売れ行きは、われわれの想定を超えていました。もちろん、日本にはライカのブランドを好きな方がたくさんいることは承知の上だったのですが、想定していた数よりも早いペースで販売されています。
その結果を見ると、日本の皆さまがものすごくこのブランドを好きだということが実感できます。現状は在庫も相当厳しくなってきていますが、近いうちに補充する発表を改めてしようと考えています(※Xiaomiは、3月31日から100台限定で追加在庫の予約受付を開始した。この100台が最終入荷となる見込みも発表されている。なお、オンライン販売分は既に完売している)。
Leitzphoneは長い期間企画してきた商品で、日本だけでなく、グローバルでもものすごく売れています。例えば欧州で在庫切れのような状況が起っています。
―― Xiaomi 17 Ultraと合わせると、歴代でトップクラスの勢いと考えてもいいでしょうか。
呂氏 そうですね。常に前世代よりよくなっていますが、今回もよくなっています。
Xiaomi 17の販売は予定していない 小型のニーズは少数か
―― グローバルではUltraがつかない、ベースモデルの「Xiaomi 17」もありました。そちらはいかがですか。
安達氏 今のところ、Xiaomi 17の販売は予定していません。Xiaomi 17シリーズのフラグシップモデルはグローバルだと3モデルになりますが、日本はXiaomi 17 UltraとLeitzphoneの2モデルです。カメラの体験をより充実した形でご体感いただけるよう、販売に注力していきます。
―― やはりコンパクトなハイエンドというのは販売が難しいのでしょうか。
安達氏 一定のデマンドはあります。ただ、識者の方はご存じだと思いますが、濃いボイスとして上がるほどは市場のデマンドが大きくないというのが現実的な見立てです。他社で言うと、イノベーティブな薄型端末がそれほどでもなかったりするような話もあります。高額な商品だと、自然とよりハイスペックなもの、より上位の機能を搭載しているものを好みがちなのが一般的な傾向だと思います。年間でかなりの機種数を投入しているので、今回はこの2モデルを優先しました。
キャリア販売はSoftBank Free Styleのみ タイムリーな投入を優先
―― 先ほどリアルな販路を強化してきたというお話がありましたが、今回強いのは店舗でしょうか。
安達氏 両方ですね。Xiaomi Storeも増えてはきましたが、まだ関東で5店舗、関西で3店舗で、1店舗がオープン待ちです(4日4日のららぽーと 甲子園店)。また、高額商品ということもあって、大手家電量販店も全店舗というわけにはいきません。全国どのエリアの方もアプローチできるわけではないので、やはりオンラインは強いですね。
一方で、実際に商品を見ないと買えないという方もいるので、そういう意味だと昨年よりはご体感いただいた上でお買い求めになる方は増えています。また、ベースとしてXiaomi 14 Ultraや15 Ultraがあるので、そこから17 Ultraのパフォーマンスを想像して(オンラインで)ご決断いただいている方もいます。
―― 今回、通信事業者はIIJmioやソフトバンクのSoftBank Free Styleのみですが、この販路についてはどうお考えでしょうか。
呂氏 今は、全てのチャネルで積極的に手を組んでやっている状況です。ただ、今回のXiaomi 17 UltraやLeitzphoneはグローバルと合わせて同じタイミングで発売しようと決めていました。それによって、キャリアとのすり合わせや商談のタイミングとは、ズレが発生してしまいました。次のモデルや将来のモデルはそういった考えも入れつつ、できるだけ同時発売か、少し遅れてもキャリアに取り扱っていただけるよう努力はしていきたい。量販店やライカストアはうまくいっているので、こういったノウハウを生かしつつ、積極的に展開していきたいと考えています。
安達氏 日本だと「SIMフリー」という言い方になりますが、海外ではあまり区別がありません。グローバルの商品をタイムリーにお届けするため、軽微なプロセスでお取り扱いいただけるパートナーとして、IIJさんとは長くお付き合いしています。ソフトバンクのFree Styleも、ご検討の中でわれわれのSIMフリーモデルをそのまま扱っていただける仕組みを作っていただけました。旬のものを素早くお客さまにお届けする1つの手段として、一緒にこういった市場を盛り上げていければと考えています。
私が言うのも変なのですが、ぜひSoftBank Free Styleにもご注目いただきたいですね。ちょっとおトクに買えて、分割も契約の中で簡単に組めます。お客さまにとっていい環境が広がっていけばと思っています。
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