iPhoneの「衛星経由のSOS」って誰が使えるの?(1/2 ページ)
通信障害や圏外での緊急事態、スマホが衛星と直接つながる「衛星通信」が命綱になる。iPhoneの標準機能やauの新サービス「Starlink Direct」の特徴、いざという時に慌てないための設定やデモ機能の活用法を解説する。
日常生活において、圏外や通信障害によりスマートフォンが不通となる事態は、まれとはいえ起こり得る。普段なら単なる不便で済むかもしれないが、緊急事態となれば話は別だ。事故や遭難、あるいは立ち往生といった窮地において、通信手段の有無は命に関わってくることも考えられる。
かつては、スマホが圏外になれば通信の利用は諦めるしかなかった。しかし、数年前からiPhoneシリーズでは「衛星経由での緊急SOS」を利用できるようになっており、2025年12月には「衛星経由のメッセージ」も使えるようになった。
また、auでは2025年から衛星とスマホの直接通信サービスである「au Starlink Direct」を先んじて提供しており、他のキャリアもこれに続く動きを見せようとしている。Androidを含め、対応機種を持っていれば、もし圏外にいても助けを呼べる可能性はある。
そして、こうしたサービスが提供されてからまだまだ日は浅いものの、国内外問わず「衛星通信が役に立った」というエピソードがちらほらと目にとまるようにもなった。
もちろん、衛星通信にお世話になるような事態に陥らないことが一番ではあるが、アウトドアレジャーや日常生活のなかで山や海などに足を運ぶ機会がある方は、万が一の事態に備えてスマホの衛星通信について知っておきたい。
iPhoneで使える衛星経由の通信
まずはAppleがiPhoneの標準機能として提供している衛星経由での通信サービスをチェックしておこう。
冒頭でも述べた通り、iPhoneの標準機能としての衛星通信には、(1)「衛星経由での緊急SOS」と、(2)「衛星経由のメッセージ」の2種類がある。
前者は、モバイル通信ができないエリアにおいて、衛星通信で緊急通報サービスにテキストを発信できる機能だ。一方、後者は、緊急時のSOSに限らず、自由にメッセージを送信できる機能である。なお、どちらも“iPhone 14以降の機種をアクティベーションしてから2年間は無料で使える”とされている(2年後以降にどうなるのかは明言されていない)。
そのため、公式のヘルプページを確認する際には、どちらの機能のことを調べるのか意識しておこう。なお、使い方は簡単に調べられるので、本稿では必要な条件や設定項目についての詳細は割愛する。
これらの衛星経由の通信は、所定の条件を満たした状態でモバイル通信を利用できないエリアに入ると、利用できるようになる仕組みだ。しかし、ぶっつけ本番で使うしかないのか、というとそうでもない。
実は、iPhoneには衛星経由の通信機能を試すためのデモ機能が用意されており、これは生活圏でも試せる。手順は複数あるが、「設定」アプリから「アプリ」→「メッセージ」→「衛星通信接続デモ」→「衛星通信接続デモ」とタップする流れが分かりやすい。ここから衛星通信への接続方法や、緊急SOSの流れなどを予習できる。
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