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廉価な新作「iPhone 17e」が春商戦に与えた影響は? 携帯電話ショップ店員に聞く元ベテラン店員が教える「そこんとこ」(2/2 ページ)

Appleが2年連続で廉価iPhoneをモデルチェンジした。先代で課題として指摘されていたポイントをつぶしてくるなど、商品力が高まって売りやすくなったという声がある反面、キャリアの販売施策の都合で売りづらい面もあるようだ。

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発売時期に対する不満の声も

 今回は「iPhone 17eの売れ行き」について話を聞いていたのだが、特に促したわけでもないのに複数の店員からiPhone 17eの「発売日」に関する不満の声(愚痴)が出てきた。どういうことなのか。

 正直にいうと、(1年の中で一番)忙しい3月に新商品の追加は勘弁してほしいです。以前ほどの予約が入らないとはいえ、店頭では「新発売のポップの制作」「デモ機の準備」「売り場にある端末の並べ替え」というように、新製品を受け入れるための事前準備が必要です。これに取られる時間が意外とバカにできないのですよね……。

 あと、特にiPhoneの場合は新製品発売のうわさが出てくると、商戦期なのに販売が鈍る、要するに買い控えが出てきてしまうので、その日に売れそうなものが売れなくなってしまうのも困りものです。

 iPhoneの廉価版モデルの発売が春なのは、2016年の初代「iPhone SE」から変わりありません。ただ、出る年と出ない年があるのがちょっとなぁと……。iPhone 16eとiPhone 17eは“たまたま”2年連続でリリースされましたが、こうなるとお客さまが「今年は出るのかな?」と待ちの姿勢になってしまって、買い控えが生じる可能性もあります。

 どうせ発売するなら、他の新モデル(上位モデル)と同じタイミングにしてほしいんですよね。発表するものを作るためのタイミングを図ってのことだとは思うんですが、販売的には同時にしてくれた方が売り場作りや、お客さまに話す内容(トークスクリプト)の検討をしやすいです。

 iPhone 17e限らずだが、店員目線では廉価なiPhoneには売りづらい面もある。日本における一番の“書き入れ時”に、新発売の対応をしなければならないというのは、確かに面倒だろう。毎年決まって出るならルーチンに組み込むこともできなくはないが、不定期となると店員として体制作りがしづらい面もある。


最近の店頭ポップは、原則としてキャリアから支給されたものを使うのが一般的で、アレンジを含めて独自のものを作る場合はキャリアの担当者から承認を得る必要があるため、意外と準備に手間と時間がかかったりする

iPhone 17eの初動は良好 今後はどうか?

 今回iPhone 17eの初動について店員に話を効いてきた。どの店舗も「売れている」「売りやすい」といった好意的な意見の方が目立つ結果となった。もちろん、キャリアの販売施策や来客次第で売りづらい場面があったり、発売時期に対して苦言があったりもするのだが、iPhone 16eと比べると“マシ”であることは間違いなさそうだ。

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 また、ある店員の話として、価格の差がほとんどないことからiPhone 16/17を買うことにしたユーザーも、iPhone 17eに対するネガティブな意見はほとんど言わないという。

 昨今、スマートフォンの値上がりも見受けられる。「ラインアップの中でも最低限、これだけは欲しい機能」を満たした1台として、長く売れる機種になってほしいといった声もある。そういう意味で、iPhone 17eはロングセラーになるのかもしれない。

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