「Xiaomi 17 Ultra」と「Leitzphone powered by Xiaomi」のカメラはどう違う?【前編】 ベースXiaomi 17 Ultraの写りをチェック!(1/3 ページ)
Xiaomiのフラグシップスマホ「Xiaomi 17 Ultra」と、それをベースとする「Leitzphone powered by Xiaomi」は、カメラという観点で違いはあるのだろうか? この記事ではまず、Xiaomi 17 Ultraのカメラをチェックしてみるのである。
そのクオリティと汎用(はんよう)性の高さから、スマートフォンカメラのトップに踊り出たといっても過言じゃない「Xiaomi 15 Ultra」。2026年は数字を1つ飛ばして「Xiaomi 17 Ultraとなって新登場したわけだが、今回はそれのみならず、これをベースにした「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」(正式名称が長すぎるので、以下「Leitzphone」)も同時に発表されたのである。
- →Xiaomiが「Leitzphone」を24万9800円で3月5日発売 カメラリング搭載、ライカの絵作りを再現するモードも
- →「スペックではなくフィーリング」 ライカとXiaomiが「Leitzphone」で目指す究極の撮影体験
「Xiaomi 17 UltraかLeirzphoneか、どっちがいいんだー」と、悩んでしまいそう。いや、どちらにしようと悩んだ時点でハマってる気がしないでもないのだが、「Leitzphoneと比べたら、Xiaomi 17 Ultraは安いよね」とも思うし、「いや、Leica(ライカ)ブランドと思えばLeitzphoneは安いよ」と思わないでもないし、悩ましい。そうこうしているうちに、Xiaomi Japanの公式販路では最終入荷になってしまった(参考リンク)。
果たして、Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneはどう違うのか? 今回、Xiaomi Japanから2台同時に借りて試すことができたので、2回に分けて比べてみようと思う。この記事では、Xiaomi 17 Ultraのカメラを中心に見ていきたい(Leitzphoneは「Photography Kit Pro」と併せて後編でチェックしていく)。
クアッドからトリプルになったカメラ 光学ズームで補完
先に言っておくと、Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneのハードウェアスペックは同じだ。操作系に一部差はあるものの、基本的には同じと思って良い。そして画質も、基本的な設定で撮る分には変わらない。
ただし、Leitzphoneは搭載する「ルック」に違いがあることと、ライカ的機能をプラスしたことが違いである。Leitzphoneを選ぶなら、これらに魅力を感じるかどうかがポイントとなるだろう(この辺の話は後編を乞うご期待)。
ともあれ、Xiaomi 17 Ultra(とLeitzphone)のカメラが、Xiaomi 15 Ultraからどう変わったかはちょっと気になるところなので確認しておく。
Xiaomi 15 Ultraのアウトカメラは、「メインカメラ(広角)」「超広角」「中望遠カメラ(70mm相当)」「望遠カメラ(100mm相当)」のクアッド(四眼)構成だった。広角カメラと望遠カメラの間に中望遠カメラを搭載していたことが大きな特徴で、中望遠カメラは撮影最短距離が短くて、テレマクロ撮影も可能だったのだ。
それに対して、Xiaomi 17 Ultra(Leitzphoneも同じ)はアウトカメラが1基減ってトリプル(三眼)構成になった。いや、減ったというのは正しくない。中望遠カメラと望遠カメラが1つになって「75~100mm」相当の光学ズームレンズを搭載したのだ。
テレマクロ撮影したいっていう人なら、あえてXiaomi 15 Ultraを選ぶというのはありかもしれないけど、「至近距離でアップで撮りたい」ってのにそこまでこだわらないなら、新しい方がいいと思う。
いつものガスタンクを撮る
ではいざ撮影……なのだが、その前に大事なことがある。
Xaiomi 17 UltraもLeitzphoneも、写真モードに「Leicaオーセンティック」「Leicaバイブラント」の2つのプロファイルを持っており、どちらを使うかで写真のテイストが変わるのだ。
全パターンの作例を並べるのも不粋なので、いつものガスタンクで、Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneのそれぞれで広角カメラで撮ったものをざっくりと並べてみた。
見れば分かる通り、オーセンティックとバイブラントの差はけっこう大きい。オーセンティックはちょっと色やコントラストが渋めで、周辺光量落ちも少しあって、往年のフィルム写真っぽい写りとなる。
それに対して、バイブラントは全体に明るくまとまっていて、シャドウ部も明るく処理されており、イマドキの優秀なカメラっぽい写りだ。
今回は青空が背景の風景だから差が分かりやすく出たけれど、他のシーンだとここまで露骨な違いは出ない。普段はどちらか好みの方にセットしておいて、撮りたい写真の雰囲気に合わせてときどき切り替えるのがよいかと思う。
上の段がLeitzphone、下の段がXiaomi 17 Ultraで撮ったもの。左が「Leicaオーセンティック(Leica A)」で、右が「Leicaバイブラント(Leica V)」を適用したものとなる
ということで、今回はXiaomi 17 UltraとLeitzphoneで写りの違いがほぼないので、以降はXiaomi 17 Ultraで撮った作例を紹介する。「Leitzphoneらしい写真」や「Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneで違いが出る写真」については次回に譲りたい。
Xiaomi 17 UltraのLeicaバイブラントで、撮ったガスタンクを超広角カメラから超望遠カメラまでざっくり撮っていこう。
カメラアプリ上では、ズーム倍率が5つのエリアで示されている。「0.6x」は超広角カメラ、「1x」「2x」は広角カメラ、「3.2-4.3」と「8.6x」は望遠カメラを使って撮影される。3.2-4.3(3.2x~4.3x)はシームレスな光学ズームだ。
順番にざくっとチェック。超広角カメラのセンサーサイズは1/2.75型で約5000万画素だ。レンズは14mm相当のF2.2となる。
メインの広角カメラは新しくなった。センサーサイズは1型で約5000万画素というのは先代と同じだが、センサーがソニー製の「LYT-900」からOmniVision Technologies製の「Light Fusion 1050 L」へ変更されている。これにより従来と比べてダイナミックレンジが広がっており、Xiaomiではこれを「LOFIC HDR」と呼んでいる。
レンズは23mm相当でF1.67だ。1xの所をタップすると28mm相当/35mm相当と切り替わる。2xも広角カメラを使用しており、センサー中央の4分の1を切り出すクロップズームとなっている。5000万画素の4分の1なので、ちょうど1250万画素の画像が出力される
ディテールの描写を見るため、奥にあるガスタンクの避雷針を支えるワイヤーをよくチェックするのだが、ほぼちゃんと描写されている。さすが1型センサーというところだろう。
望遠カメラは従来と同様で、1/1.4型の約2億画素センサーを採用している。「2億画素も必要か?」という点はさて置いて(画像の出力サイズは基本的に1250万画素だし)、スマホの望遠カメラとしてはセンサーサイズも大きくてよい。
レンズは75~100mm相当の光学望遠で、F値はF2.39(75mm相当時)~2.96(100mm相当時)となっている。「75mmと100mmではあまり変わらんやん」というのはあるけれども、実際に撮っていると、75mmも100mmもきちんと使いどころがあるのだ。
気になったのは、広角カメラ時と色味がちょっと異なることかな。
さらに200mmと、最高倍率の「120x」(なんと2760mm相当)で撮ってみる。
望遠カメラは約2億画素あるので、200mm相当くらいではびくともしない。でも、120xまで上げるとさすがに“人工的”なズームとなる。まあ、感覚的には40xくらいまでのズームならけっこう行けると思う。AIを使った補完技術はレベルアップしてるのだ。
この望遠ズームだが、ズーム倍率は低いけれども、実にいいのである。例えば、広角カメラのすぐ上が4xとなると、3~3.9xあたりのクオリティーがどうしても落ちる。感覚的には、スムーズに望遠に移行できていい。
そして、Xiaomi 17 Ultraの3.5~4.2x(75~100mm)って、うまく使えばすごく印象的な写真を撮れる。
こちらは90mm相当にセットして撮った菜の花と桜。桜がほどよく背景に入る画角で狙ってみた。撮影画面には露出補正ボタンが常に出ているので、補正もしやすい。明るめに柔らかい感じで撮りたかったので「+0.7」の補正をしてみた。
ただ、使ってみて気になったのがカメラアプリの倍率表記。カメラ好きが手にすると思うと、「0.6x~8.6x」という倍率表記か、「14mm~200mm」という35mm判換算の焦点距離表記かを選べるようになっているともっとよかったと思う。
Xiaomi 17 Ultraはともかく、Leitzphoneはもう焦点距離表記をデフォルトにしてもよかったんじゃなかろうか。
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