ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ:格安雑貨店のガジェットを試す
100円ショップなどの安価なガジェットを実際に購入して試す連載。今回は、ダイソーにおいて770円で販売されている「備えラジオ」を試した。乾電池で駆動し、AM/FMラジオが聞けるだけのシンプルな仕様だが、そのミニマムで直感的な操作感がよくハマる製品だ。
最近、いわゆる「100円ショップ」など格安雑貨店でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?
今回はダイソーにおいて770円で販売されている「備えラジオ」を試してみた。
おことわり
本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。
災害対策用品という位置付けで、シンプルなラジオ
製品名からも察しが付くとおり、本製品は災害対策グッズとして企画/販売されている製品だ。シンプルにAM(中波)ラジオとFM(超短波)ラジオを聴取することに徹していることが特徴で、スピーカーもモノラル(1基)とシンプルだ。ステレオ(音声多重)放送には対応しない。
聴取可能な周波数は、AMが約530kHz~約1600kHz、FMが約76MHz~約108MHzとなっている。FMについては、AMラジオ局による「ワイドFM(FM補完放送)」も聴取可能な仕様となっている。
ボディーサイズは実寸で約100(幅)×70(奥行き)×20~22mm(厚み)mm程度(アンテナ収納時)。アンテナは伸縮式で、伸ばすと約230mmとなる。
筆者は小学生時代に工作キットでラジオを作って遊んでいたが、本製品はそれくらいのシンプルな機構を、比較的リッチなボディーに収めたものに見える。
単3形乾電池2本で稼働するシンプルさ
本製品は、単3形乾電池2本で駆動する。電源スイッチは音量と一体化しており、AMとFMの切り替えはスライドスイッチで行う。選局(周波数のチューニング)はアナログ式だ。たった1つのスイッチと2つのポテンショメーターだけで動作するシンプルさが、非常にうれしい。
本体左側面にはイヤフォン端子も付いている。こちらもスピーカー同様モノラル仕様だ。
そのシンプルさに「懐かしさ」も感じる
本製品には液晶もないし、室内で聞こうとすると遮蔽(しゃへい)物があればもちろん聞こえず、アンテナを伸ばしたり、アンテナに触って手を伸ばしたりすると聞こえるようになったりする。十数年前にあれこれと遊んだノスタルジーがよみがえるのは、おそらく少年期をアナログ機器とともに過ごした人間だけだろうか。
「単3形乾電池2本で動作する」という点は、万が一の災害が発生した際の情報収集時に役立つ。ただし、乾電池は直列つなぎなので、片方の電池が切れると動作しなくなる点には注意したい。
また本体裏面にストラップ穴があるため、必要に応じてネックストラップなどを取り付けるとよいだろう。
とはいえ、やはり本製品を手に取ったときのワクワクは忘れがたい。スマホやPCでラジオを聴ける現代にあって、ラジオをわざわざ専用機器で聴くのが「レコードをレコードプレーヤーで聴く」「コンサートに足を伸ばす」くらいのプレミアム感を感じるのもある。音質も安価なスピーカーから聞こえるそこそこのもので、災害用に1つ、以上に視聴体験の1つとして楽しめそうだ。
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