PayPay中山社長が語る「セブン提携」と「生保参入」の勝算 購買データ×AIで目指す金融プラットフォーム(2/2 ページ)
PayPayが発表した2026年度第1四半期決算は売上高が前年同期比27%増の1098億円と順調で、通期予想を上方修正した。セブン&アイとの提携により、購買データを融合させ、AI活用による個人向け提案や海外展開を狙う。さらに、T&Dフィナンシャル生命保険の買収を通じ、フロー型決済からストック型金融へ事業基盤を拡大する方針だ。
T&Dフィナンシャル生命保険を子会社化へ 金融事業のストック型ビジネスも強化
PayPayは6月4日、T&Dフィナンシャル生命保険の株式70.2%を取得することを発表。PayPayアプリを起点とした生命保険の事業に参入する。株式取得は2027年10月に完了する見込みで、同社がPayPayの子会社になる。
PayPayが持つデータや顧客基盤をもとに、生命保険においても、ユーザーのニーズに応じたデータ駆動型の商品開発を行っていく。PayPayで生命保険を扱うことで、顧客接点を拡大し、長期的な関係を構築することもメリットに挙げる。
PayPayの強みは決済を中心とするフロー型のビジネスだが、生命保険を取り入れてストック型収益も強化することで、外部環境の変化に影響を受けず、持続的な成長機会を追求していく。
生命保険事業の勝算について問われた中山氏は、既にPayPayのミニアプリから熱中症保険やドライブ保険を販売している事例を挙げ、これらの保険が既に1000万件の契約を獲得していることを強調する。「これまで(ネットでの生命保険に)挑戦したプレーヤーとPayPayは違うとお伝えしたい」と自信を見せた。
国内最大級のデジタル金融プラットフォームを目指す
PayPayは顧客接点の拡大と豊富なデータ活用を軸に、「国内最大級のデジタル金融プラットフォーム」の実現を目指す。そのために、今後も事業領域の拡大は進めていく。
今後の提携パートナーについて問われた中山氏は「さまざまな選択肢があり、事業の成長と収益性を実現するために考えていることがいくつかある。ただ、今回のようにいい機会がいつもあるわけではない。仮にいい機会があれば、投資バランスに基づいて、適切に意思決定していきたい」(中山氏)
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