iPhone Duoではなぜか「指紋認証」が復活――カメラのアンダーディスプレイ化でダイナミックアイランドはどうなる?:石川温のスマホ業界新聞
10月に発売予定の「iPhone Duo」では、「iPhone SE 3」以来となる指紋認証センサーを搭載している。これはフォルダブルという本体構造から利便性を考慮した結果とのことだが、内側と外側の両方のディスプレイに顔認証に必要な機材を入れることを避けたかったという事情もあると思われる。
2026年9月18日、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxが発売となった。ただ、最も注目されている折りたたみiPhoneである「iPhone Duo」が10月23日発売とあってか、例年に比べてトーンダウンした印象が強い。
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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年9月19日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額825円)の申し込みはこちらから。
9月12日の予約開始時もサクッと完了した人がほとんどであったし、初日となる18日でも余裕で店頭で購入できるほどであった。やはり、多くのアップルファンは「iPhone Duo待ち」なのだろう。
iPhone Duoが発表された際、個人的に気になったのがロック解除だ。iPhone Duoでは本体側面を指でタッチする「Touch ID」が採用されている。Touch IDは久々に復活した感がある。
イベントのプレゼンでも言及されていたが、改めてアップル幹部に「なぜTouch IDを採用したのか」とたずねたところ「答えはシンプルだ。閉じても開いても、すぐにロックを解除できるようにするためだ」とのことであった。確かに、Face IDにした場合、アウトディスプレイとインナーディスプレイの両方にFace IDのための赤外線カメラを内蔵する必要がある。
インナーディスプレイに黒い丸いカメラが出てしまうのを避けたかったのだろう。
ただ、一方で、今回、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro MaxはFace IDのためのカメラがディスプレイの下に隠れるようになった。Face ID用赤外線カメラの真上にあたるディスプレイ領域には、通常とは異なるピクセル配置が採用されている。ピクセルとピクセルの間にある暗い領域を赤外線光が通り抜けて、画面下のカメラに届く仕組みになっているという。
この赤外線カメラをインとアウトのディスプレイに採用すれば、iPhone DuoもFace IDでのロック解除が可能になりそうな気がしている。部材の大きさ的にiPhone Duoの薄さに入り切らない可能性もゼロではないが、開発のタイミング的にiPhone Duoには間に合わなかったのではないか。
ちなみに、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro MaxはFace ID用の赤外線カメラが画面下になったことで、ダイナミックアイランドが小さくなっている。
そもそも、インカメラや赤外線カメラを隠せないのなら、大きな黒い領域に「情報を表示すればいいんじゃないの」という逆転の発想からダイナミックアイランドは生まれたものといえる。
アップルとしても技術が進化し、カメラを隠せるようになっていくと、今度は「ダイナミックアイランドをどこまで小さくするのか」という問題にぶち当たる。小さくすれば、それだけパンチホールっぽくなるため、格好は悪くなっていく。しかし、情報を表示する
窓として、どこまで残していく意味があるかといえば、悩ましい。
アップルとしては、インカメラが進化するのは喜ばしいが、一方で、ダイナミックアイランドの存在意義を改めて見直す日が来そうだ。
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