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進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか:石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

AppleはiOS 27.2でApple IntelligenceによるSiri AIの日本語対応を開始する。Siri AIはiPhone内の情報を参照し複数アプリにまたがる複雑な操作を音声で実現する。非対応アプリや応答速度などの課題を残すものの、スマホ体験を一変させる可能性を秘める。

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非対応アプリには壁も、課題は音声や速度か

 できることが大きく広がったSiri AIだが、むやみやたらにアプリからデータを取っているのではない。アプリ側は、データがインデックス化の対象になるよう、Spotlight検索に対応しなければならない他、アクションの意図をSiri AI側に理解してもらうためのApp Intentsを定義しておく必要がある。

 これに非対応だと、Siri AI側からデータを取ってくることができず、アプリの操作も行えない。実際、筆者のiPhone Airでは、仕事用のメールをメールアプリで、プライベート用のメールやメルマガなどをGmailアプリで受信しているが、後者については、検索対象に含まれておらず、メールの作成もできなかった。


Gmailアプリの中身は調べられなかった

 使い分けているメールアプリの中に非対応のアプリが含まれていると、横断的な検索から、一部の情報が欠けてしまうというわけだ。筆者の場合、プライベートなメールでのやりとりや、メルマガに基づいた内容はいくらSiri AIに聞いても答えが返ってこなかった。また、Gmailでメールを送ってといった指示も守られず、メールアプリが立ち上がってしまう。

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 同様に、上記でメッセージを送信できたMessengerも、その内容を調べることはできなかった。非対応のアプリが明示されていないため、Siri AIに何ができて、何ができないのかを探っていかなければならないのは、少々手間がかかる。非対応だったときに、その旨を案内してくれないのは不親切。デモではできることが見せられるため、あたかも万能なように見えるが、全ての操作を肩代わりできるわけではない。


頻繁にやりとりしているはずのMessengerは、検索できていない様子。代わりに、別のアプリからの結果が表示されてしまった

 また、ここまで高度になった一方で、結果を読み上げる際に漢字の読み間違えがあったり、アクセントがおかしかったりする点があるのは気になった。聞き取りやすさを重視しているのか、速度も遅く、結果は画面で見た方が早い。英語圏では、iPhone 17 ProやiPhone Airでは、より表現力のあるSiriに対応しているが、日本語は非対応。いつ対応するかも、明確にはなっていない。


声は2種類から選択できるが、英語版にあるようなAIを使った音声の調整には非対応だ

 Apple Intelligenceは、オンデバイスとクラウドの組み合わせで提供されるため、検索に時間がかかることもあった。音声の品質や全体的な速度向上は、今後の課題といえる。一方で、ここまでスムーズかつ横断的にタスクをこなせるスマホのAIエージェントは、他に見当たらない。GoogleもAndroidにGeminiを統合しているものの、連携するアプリはまだまだ限定的。アプリに散らばった情報をまとめて検索するといったこともできない。

 しかもGoogleの場合、GeminiがGoogleアカウントにひも付いていることもあり、仕事用とプライベート用でアカウントを分けていると、両者が別々に動いてしまう。対するSiri AIはデバイス側でデータを集約しているため、こうした問題が起こりづらい。AIに出遅れているといわれていたAppleだが、Apple Intelligenceを刷新したSiri AIが広がれば、その汚名を返上できそうだ。

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