8MピクセルのCCDカメラを搭載した点が目を引く「SH-01A」だが、もちろんほかの部分も前モデルから大きな進化を遂げている。3.3インチのNewモバイルASV液晶を生かした美しいワンセグやフルブラウザ、さらに増えた横画面対応アプリ、指紋認証機能を備えた光TOUCH CRUISERなどを紹介しよう。
独自開発した8MピクセルのCCDカメラと画像処理エンジン「ProPix」は、シャープのドコモ向けPRIMEシリーズ端末「SH-01A」の大きな特徴だが、もちろんSH-01Aの魅力はその点だけにとどまらない。シャープならではのサイクロイドスタイルを継承したAQUOSケータイということで、横画面での操作性が高いのはもちろん、独自のポインティングデバイス「光TOUCH CRUISER」が指紋認証機能付きに強化されるなど、注目点は多い。
カメラ機能についてはこちらをじっくり読んでいただくとして、ここでは「SH906i」や「SH906iTV」からの進化ポイントや新たに搭載された機能をじっくり見ていこう。
サイクロイドスタイルの魅力は、やはりディスプレイを横画面にした状態でも、通常の携帯電話と変わらない使い勝手ですべての操作ができることだ。フルブラウザやワンセグなど、横画面で利用した方が快適なアプリケーションが増える中、端末メーカー各社はさまざまな方法で縦長の携帯電話に横画面を組み合わせているが、シャープのサイクロイドスタイルほど違和感のない操作性を実現しているものは多くない。ダイヤルキー部分の操作性を維持したままディスプレイを90度回転させるという独自の方法は、いまだに色あせない、日本の携帯電話にマッチしたユーザーインタフェースといえるだろう。
とはいえ、最初からすべてが快適に利用できた訳ではない。シャープとしても、携帯電話の操作性を維持したまま画面表示を横向きにするという取り組みは初めてのことだったため、初期のモデルでは不満を覚える点もいくつかあった。しかし、その使い勝手はモデルを追うごとに改善されてきている。
ドコモ向けとしては4世代目のAQUOSケータイとなるSH-01Aでは、横画面で利用できるアプリケーションがさらに充実した。前モデルでもフルブラウザやワンセグ、カメラ、メール、マンガ・ブックリーダー、データBOXなどは横画面で利用できたが、SH-01Aでは新たに待受カレンダー、マチキャラ、ミュージック、ドキュメントビューアが横画面に対応。横画面の待受画像も個別に指定できる。横長の画面を有効に活用できるシーンが増えているのがうれしい。
待受画面を縦横に歩き回るマチキャラは、横画面で待受画面を表示しても現れるようになり、ドコモの新サービス「iコンシェル」の情報なども確認可能。iチャネルも縦画面と同じように待受画面下部に表示される。ミュージックは、ワンセグ視聴と同じスタイルで利用可能になったため、充電中などに画面を横向きにしたままコンテンツを楽しむこともできる。ドキュメントビューアもPCに近い横画面で見られるようになり、さらに利便性が向上した。
プリインストールされるゲーム「ロスト プラネット for SH」も縦画面と横画面に両対応しており、迫力ある横画面でシューティングゲームをプレイ可能。ちなみにシャープのメーカーサイトSH-MODEから、対戦に対応したフルバージョンの「ロスト プラネット」もパケット通信料のみでダウンロードできる(初回利用時から30日間は無料でプレイ可能)。またBluetooth経由で対戦できる「トランプコレクション」も横画面に対応。「スピード」「神経衰弱」「ポーカー」の対戦が楽しめる。
ワンセグ視聴中や、録画データを再生しながら他の機能を利用できる「マルチウィンドウ」も、サイクロイドスタイルのSH-01Aでは、キー操作が縦画面と変わらないためとても使いやすい。「ながら見」中にメールの読み書きをしたり、テキストメモでメモを取ったり、あるいはiモードサイトにアクセスして必要な情報を探したりといったことが容易にできる。マルチウィンドウモードでは、映像はディスプレイの右側に小さく表示されるが、精細な液晶パネルを採用しているため内容は把握できる。
SH-01Aが採用するシャープ自慢のNewモバイルASV液晶は、現時点で最上位クラスのもの。ディスプレイのサイズは3.3インチでSH906iTVと同じだが、SH-01Aでは新しいパネルを搭載している。
パネルの表面は、SH906iTVでも好評だった、太陽光の乱反射や液晶パネルの光量ロスを低減するリフレクトバリアパネルとなっており、屋外で見てもコントラストが高い。光の3原色(赤、緑、青)の成分をより多く含んでいる高演色バックライトや映像処理エンジン「SVエンジン+」、6色カラーフィルタによる鮮やかな発色と相まって、映像からWebページ、PCドキュメントまで、あらゆるコンテンツを屋外でも屋内でもきれいに表示できる。
ディスプレイにはシャープ製端末ではおなじみの、周囲からののぞき見を防止する新ベールビューも備えており、電車の中などでメールを書くときなどに重宝する。ベールビューで用いる、のぞき見をブロックする画像パターンは猫、ハート、もみじ、駐停車禁止、メッシュ、肉球の6種類を用意。さらに、データBOX内の静止画を選んで適用することも可能になった。しかも静止画はすべてアニメあり(サイズが3段階に変化)とアニメなしが選べ、濃度も3段階に調整できる。きせかえツールでの一括変更もできるなど、ブロック用の画像にも“見せる”要素を盛り込んでいる。
また閉じた状態では何もないように見える背面にもサブディスプレイを搭載している。このディスプレイは7セグメント(一番左だけ8セグメント)のLEDで、ディスプレイの開閉や、電話やメールの着信時、アラーム鳴動時などに浮かび上がる。その横には小さなカラーLEDライトも内蔵しており、充電時や着信時などに、機能に合わせて色が浮かび上がる。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日