カメラ付きケータイを開発し、写真のきれいさで人気を博したシャープが放つ「SH-01A」は、ケータイ用に新開発した800万画素のCCDを搭載した自信のモデル。その画質は、デジカメにも迫る色鮮やかな印象派だった。
一時期、ケータイカメラの進化は5Mピクセルで落ち着いたかなと思っていたら、2008年冬モデルでとうとう8Mピクセルのカメラを搭載したケータイが登場した。今回紹介するシャープのドコモ向け端末「SH-01A」も、いち早く8Mカメラを搭載したケータイの1つだ。
SH-01Aには、単に800万画素のカメラを搭載した、ということ以上の意味がある。かつてシャープといえば、世界で初めてカメラ付きケータイを開発し、その後も「ケータイのカメラといえばシャープが鮮やかできれい」とうたわれていたけれども、特に2007年ころはシャープの主力が「AQUOSケータイ」に移り、カメラよりワンセグに力が入り、他社のカメラ機能がどんどん高性能になって、いつしか「ケータイのカメラといえばシャープ」という評判も聞かなくなっていたのだ。
でもSH-01Aは、サイクロイドスタイルのAQUOSケータイでありながら、ディスプレイを90度回転させるとワンセグではなくカメラが起動する(もちろん設定は変更できる)、そのくらい、シャープによる「カメラ復活宣言」モデルなのである。この8Mカメラのために、ケータイ用の800万画素CCDを新たに開発したくらいなのだ。
SH-01Aはかつての栄光を取り戻すことができるのか。
SH-01Aの撮像素子は800万画素のCCDである。ここからも気合の入りっぷりが分かる。800万画素のCCDといえば、2007年(約1年前)のコンパクトデジカメの標準スペックだ。ケータイのカメラのほとんどがCMOSセンサーになった時代に、あえて本職コンパクトデジカメと同じCCDを復活させたところにシャープの力のいれようを感じる。
レンズは29ミリ相当のワイドタイプで、レンズスペックと画角から想像すると、撮像素子のサイズはコンパクトデジカメとさほど変わらない2.5分の1インチクラスと思われる。なかなかなものである。絞り値はF2.8固定。F2.8では明るすぎる場合は内蔵のNDフィルタ(カメラ用サングラスみたいなものと思ってOK)が差し込まれ、F8相当の明るさになる。
何はともあれ、SH-01Aを手にしたら、まずは写真を撮ってみるべし。
SH-01Aのサイクロイドディスプレイを回転させると、いきなりカメラが起動する。素晴らしい。顔検出AFを備えるが、手ブレ補正はなし。とはいえ、メカシャッターによる高速シャッターと高感度撮影機能により、暗い場所でも手ブレや被写体ブレは起こりにくい。ISO感度は「オート」と「高感度オート」の2種類。さらに各種シーンモードが用意されている。機能としてはほどよい数で、あれこれ迷うことなく使えていい感じだ。
各機能を見ながら、写りをチェックしていこう。まずは、「顔認識機能」と人物向けのシーンモードだ。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日