まずは人を撮る。顔検出機能があると、顔が画面の中央になくても、ちゃんとそこにピントが合ってくれるのがうれしい。わざと顔を中心から少しはずして、オート、人物、ポートレートの3つのモードで撮り比べ。
顔認識の速度はけっこう速くて十分実用レベル。一度に認識できる顔は5人までで、複数の顔を見つけた場合、タッチクルーザーでどの顔をメインにするか選べる。
もう1つ、顔を撮るときに便利なのが逆光補正機能だ。青空が背景にある場合など、背景の方が明るいとすぐに逆光状態になる。シーンモードを逆光にして撮ると、思いきり明るく撮ってくれる。
続いて室内で撮ってみよう。SH-01Aは2種類の感度を持っている。通常のオートと高感度オートだ。通常のオートでも感度を自動的に設定してくれるが、上限がある。これを高感度オートにするとより感度が上がり、シャッタースピードが速くなり、手ブレや被写体ブレが起こりにくくなるのだ。
お次は風景写真。なんというか、かつてのCCD時代のシャープの絵が800万画素になって復活っ、といっていいくらい、鮮やかでこってりでくっきりで……わざとらしいけど見目麗しい気持ちいい絵を見せてくれるのだ。
これ、背景が暗いにもかかわらず黄色い滑り台には強い日差しが当たってるので、カメラ的には白飛びしそうでつらいシーンなのだが、黄色もしっかり出ているし、ペンキのムラも出てるし、色もきれい。すばらしい。
こちらもすごい。この写真は松葉を見るとディテールの描写力がよく分かるし、中央のあずまやと背景の青空で明暗の描写をどうするかが分かる写真なのだが、あずまやの影の暗部がしっかり締まっているし、青空もしっかり青く出てる。
ちなみに、本職デジカメとも比べてみよう。2007年に出た800万画素の広角系デジカメ、キヤノンの「IXY DIGITAL 910」の写真と比べるとこんな感じだ。
驚いたことに、こうしてサムネイルで見ると両者の違いがほとんど分からない。普通、ケータイで撮った写真はサムネイルで見ても「色や階調」といった違いが出て一目でバレちゃうものだが、SH-01Aは色の鮮やかさも階調も本職デジカメ並みである。等倍で見比べないと差が分からないレベルに達したといっていいかも。
SH-01Aのカメラ機能の良さは、やはりその色鮮やかさ。天気がいいとすごく印象的な絵になる。
等倍で見ると、絵の具で塗ったようであり、実際、かなりの画像処理をかけているのだろうが、ケータイなのでアリである。これでいいのだ。さらに風景モードで撮るともっとすごい。
では通常と風景モードの違いが分かる写真を。
さらに夕焼けを風景モードで撮ってみよう。
旅行に行ったらぜひ風景モードでこってりした風景を撮ってみたい。風景モードは絵画でいえば「印象派」である。記録より記憶に残る印象派フォトなのだ。
広角だと建物を撮っても楽しい。こういう遠近がはっきりした写真が面白くシャキッと撮れるのも広角の良さだ。
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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日