ケータイでもここまで撮れる!──「AQUOS SHOT SH003」1210万画素CCDカメラの実力(1/3 ページ)

シャープ製のau向け端末「AQUOS SHOT SH003」は、携帯電話では最高クラスとなる約1210万画素のCCDを搭載したハイエンドデジタルカメラケータイだ。徹底して画質にこだわった、そのカメラ機能を検証してみよう。

» 2009年11月09日 10時00分 公開
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 携帯電話のカメラ機能は、いよいよ12Mピクセルの時代に突入した。コンパクトデジタルカメラと比較しても遜色のない画素数であり、デジタルカメラを持っていなくても、十分満足できる写真が撮れるシーンが増えてくると思う。中でも注目は、au向けの端末としては初めて“AQUOS SHOT”ブランドを冠したシャープ製のハイエンドモデル「AQUOS SHOT SH003」だ。

 SH003は、撮像素子に約1210万画素のCCDセンサーを搭載する。最近の携帯電話では、低コスト化を図るためにCMOSを採用するのが主流だが、画質ではやはりCCDが有利。CCDは、入射した光を信号電荷として蓄積したあと、その信号を一気に転送する構造を持つため、動きのある被写体を撮影しても、CMOSカメラのような歪みが生じることがない。また、感度を上げやすく、高感度ノイズが目立たない利点もある。

 SH003では、そんなCCDならではのメリットを生かしながら、有効画素数は1210万画素を実現した。記録画素数は最大4000×3000ピクセルとなり、A4やA3サイズでのプリントにも堪えうる解像力を備えている。もちろん、高画素が不要な場合は小さなサイズにも設定できるし、メール添付などの用途では撮影後に画像を縮小することも可能だ。

 撮像素子とともに画質の良し悪しを決める重要なポイントは、画像処理エンジンだ。SH003の画像処理エンジン「ProPix」は、1210万画素の高画素データを高速処理し、白とびや黒つぶれを抑えつつ、滑らかな階調と微細な色合いを表現する。と同時に、そもそも低ノイズのデータに対してさらにハードウェアによるノイズ低減処理を施すことで、最高感度ISO12800を達成した。

 これほどまで画質にこだわったSH003でいったいどんな写真が撮れるのか。さまざまな撮影シーンで、その写りをチェックしてみよう。

PhotoPhotoPhoto AQUOS SHOT SH003は、シルキーホワイト、マットブラック、フロスティピンクの3色で展開。カメラの周囲には金属調のリングを配すなど、細部にまでこだわりが感じられる

風景の描写性能をチェックする

 まずは晴れた日の屋外で風景を撮ってみた。遠景のディテールをどこまで解像できるか、発色にどんな傾向があるかが、主なチェックポイントだ。以下の4枚は、いずれも光量が十分にあるシーンだったので、オートに設定した感度はISO100となり、SH003の高画質が最も引き出された画像と考えていい。

PhotoPhoto 画像の隅々までシャープネスの高い描写となった。ハイライト部の表現も自然だ(写真=左)。澄んだ青空と水面の透明感を美しく再現。発色はクリアで、気になるクセはない(写真=右)
PhotoPhoto 葉っぱの1枚1枚がくっきりと見え、立体感のある写真となった(写真=左)。建物やポスト、葉っぱ、地面のそれぞれの質感をきちんと描き分けている(写真=右)

 風景の細かい部分をきっちりと表現できるなど、細部描写力はケータイとしてはトップクラスの実力だ。画像の四隅を見ても、光量の低下や像の流れがほとんど見られない点にも好印象を受ける。シャープネスはかなり強めだ。発色については、極端にならない程度に彩度が高められている。ホワイトバランスはすべてオートのままで撮影したが、色かぶりはなく、バランスの取れた色再現といえる。

 ちなみに、シャープネスと彩度を高めたこの画質の傾向は、エントリー向けのコンパクトデジタルカメラに通じるものがある。そのまま印刷すると見栄えのいいプリントを得られる画質である。逆にレタッチの素材としての用途には不向きだが、そもそもケータイの写真をPC上でレタッチする人はまれだろうから、用途にかなった画質の傾向だ。

 レンズは35ミリフィルム換算で28ミリ相当の焦点距離を持つ広角単焦点レンズを搭載する。広々とした風景や大きな建造物、狭い室内、街角のスナップショットなどに適した焦点距離だ。ズーム機能は、最大5.682倍の「スマートリサイズズーム」に対応。これは、撮影解像度を下げる(一部はトリミングする)ことで、ズーミングと同等の効果を得る機能のこと。一般的なデジタルズームとは異なり、ズームによる画質劣化はあまり気にならない。

PhotoPhotoPhoto スマートリサイズズームを利用して撮影した作例。左がズームなしの状態で、4000×3000ピクセル(12M)。中央はスマートリサイズズームで1段階ズームしたもの。3264×2448ピクセル(8M)になる。右はスマートリサイズズームの2段階目。2560×1920ピクセル(5M)で撮影できる
PhotoPhotoPhoto スマートリサイズズームの3段階目。解像度は2048×1536ピクセル(3M)になる。右がスマートリサイズズームの4段階目。解像度は2048×1536ピクセル(3M)のまま、画角が若干狭くなる。5段階目で解像度が640×480ピクセル(0.3M)になる。ここから先はデジタルズームとなる
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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年11月29日