ユニークな撮影機能としては「セレクト撮影」に注目したい。このモードでシャッターを押すと、自動的に1Mサイズの画像が高速で9枚連写され、その9枚がサムネイルとして画面に一覧表示される。そして、その表示を見ながら、全カットまたは必要なカットのみを選んで保存できる。動きの速いシーンの決定的瞬間をとらえるのに役立つだろう。また、9枚のサムネイル画面から「ストロボフォト」を選んだ場合には、9枚を1枚の画像として合成した状態で保存できる。
フォーカスに関する多彩な機能も見逃せない。フォーカス設定メニューでは、画面上の好きな1点でピントを合わせる「センターAF」のほかに、顔検出AFが働く「標準(人物優先)」や、接写用の「マクロAF」と「マクロ固定」、ピントを無限遠にセットする「遠景固定」の計5モードを選べる。顔検出は最大5人の同時検出に対応するほか、笑顔になった瞬間に自動的にシャッターが切れる「笑顔フォーカスシャッター」の設定もできる。
さらに特殊フォーカスの設定メニューには、「コンティニュアスAF」と「チェイスフォーカス」の2機能が用意されている。コンティニュアスAFとは、リアルタイムでピントを合わせ続ける機能。チェイスフォーカスとは、動きのある被写体を画面上でタップすることで、その動きに応じてフォーカスマークが自動追尾する機能だ。どちらも、初期設定でオンになっており、ペットや子どもなど、動き回る被写体を撮影する際に活躍してくれるだろう。
撮影だけでなく、撮影した画像を見るための「フォトビューアー」機能にもこだわっている。フォトビューアーでは、本体またはmicroSDカード内の画像をフォルダ単位で表示でき、一件表示のほかに、約35枚/15枚のサムネイル表示やカレンダー表示、スライドショー表示などを選べる。
1枚を大きく表示する一件表示の場合には、画面上のタッチ操作でコマ送りや2本の指で触れて開く/つまむピンチ操作でズームイン/アウトができ、顔が検出される人物写真については顔部分のロングタッチでズームアップができる。また、画面が切り替わる際の効果は、ページめくりなどの5種類のエフェクトを選択できる。
ディスプレイは、3.4インチのNewモバイルASV液晶で、フルワイドVGA(480×854ピクセル)の表示をサポートする。この大画面とタッチパネルの組み合わせが、カメラ撮影時、そしてフォトビューアーによる写真再生時の操作性を格段に高めている。
SH003は、撮影の面でも鑑賞の面でも、大画面液晶を備えた薄型のコンパクトデジタルカメラに迫るカメラ性能といっていい。ケータイでも画質に妥協したくないーザーには特におすすめしたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年11月29日