使いやすさに歴史あり――富士通スマホに込められた“思い”を聞くarrows先生が学ぶ(2/4 ページ)

» 2018年09月28日 10時00分 公開
[arrows先生PR/ITmedia]
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富士通の携帯電話には“初”が多い

山田先生 さて、arrows先生。このスライドを見てください。一体何を表していると思いますか。

謎のスライド 端末がズラッと並んだスライド

arrows先生 「デジタルムーバ F505i」(2003年)とか「ARROWS NX F-04G」があるということは、富士通の携帯電話で何らかの「初」か、当時の「一番」を成し遂げた機種ですね。

 F505iは日本で初めて指紋センサーを搭載した携帯電話でしたよね

山田先生 その通りです。小ネタですが、初めてのiモードケータイである「デジタルムーバ F501i HYPER」(1999年)のモック(模型)の着信画面にはなぜか「山田主任」と書かれていました(笑)。当然、私とは関係ありません。

F506i 世界初のスライド式指紋センサーを搭載した「デジタルムーバ F506i」(2004年)を手にarrows先生に講義する山田先生

arrows先生 スライドでF505iの左側にある「FOMA F703i」(2007年)は何が初なんでしたっけ……?

山田先生 FOMA F703iは当時、防水携帯電話として世界最薄でした

 防水端末そのものは既に世の中にありましたが、アウトドアを意識した「ゴツい」見た目のものが中心でした。それを日常生活の中に溶け込むようにと、従来の携帯電話のデザインを保ったままで防水対応を行いました。

 このF703iは、富士通として端末の頑丈さや耐久性にこだわる原点になっています。

arrows先生 よくよく考えると、今に至るまで、富士通の携帯電話やスマートフォンは「いかにも防水対応」「いかにも防塵(じん)対応」と分かるようなデザインを避けていますよね。F703iの頃から既にそうだったんですね。

FOMA F703i FOMA F703iを手に熱く語る山田先生

山田先生 防水の次は防塵です。スライドの右下にある「らくらくホン6 F-10A」(2009年)は、世界で初めて防塵性能を確保した携帯電話です。当時、「洗い流せるらくらくホン」というキャッチコピーで、泥が付いても洗い流せることも訴求していました。

 F-10Aはらくらくホン初の防水端末でもあったのですが、らくらくホンはボタンの押しやすさが命。それを守りつつ、防水・防塵性能を確保するのにとても苦労しました。

arrows先生 なぜ大変なのを分かっていて、防水や防塵に対応しようと思ったのですか。

山田先生 らくらくホンをご愛用いただいているお客さまには、第1次産業(農林水産業)に従事している方々が多くいらっしゃいます。漁業に携わっている人からは「防水に対応してほしい」、農業に携わっている人からは「田んぼや土の中に落としてしまっても大丈夫なケータイを作ってほしい」という声が多く寄せられていたので、どちらも対応することにチャレンジしました。

 開発過程では、漁業の現場で2〜3週間使ってもらったものを回収して海水がかかっても大丈夫かどうか、厚い手袋をしている状態でもキー操作できるかどうかなど、実地での検証も入念に行いました。

 ちなみにらくらくホンは“柄”にもこだわっています。モデルにもよりますが、一部のカラーには彫り込みで柄を入れたり、プリント(印刷)でパターンを入れたりといった工夫をしています。

らくらくホンの柄 らくらくホンは柄にもこだわる

山田先生 スライドには載っていませんが、少しさかのぼると、「らくらくホンIII F672i」(2003年)は世界で初めて歩数計を搭載した携帯電話です。ちょうど私が入社した頃に発売した端末です(笑)。

 なぜ歩数計を搭載したのか分かりますか。

arrows先生 歩数計で歩数を計って健康に……というのは月並みすぎますよね。

山田先生 それもそうなんですが、実は当時、もっと重要な理由がありました。

arrows先生 持っている人が移動しているかどうかを確かめたいからですか。

山田先生 惜しいです。実はお客さまに携帯電話を持ち歩く習慣を身につけてほしかったからなのです。

 当時、らくらくホンのターゲットユーザーである年配の方は、携帯電話を持ち歩く習慣がないことが多く、お子様から「連絡しても電話がつながらない」という旨の声を多数いただきました。そこで、歩数計をトリガーとして、携帯電話の電源を入れて、持ち歩くきっかけを作ったのです。

 もちろん、arrows先生のおっしゃる通り、移動の確認という要素も重要で、毎日の歩数をメールで自動送信する機能を備えました。

 他にも、iモード初号機であるデジタルムーバ F501i HYPER、富士通が初めてスイングスタイル(ヨコモーション)を導入した「FOMA F903i」(2006年)、セパレートケータイとして知られた「docomo PRIME series F-04B」(2010年)、虹彩認証を搭載した「ARROWS NX F-04G」など、“初”や“一番”にこだわった機種を多く世に送り出してきました。

 さまざまなことに挑戦して技術を蓄積し、後の機種に生かすものづくりに取り組んできました

初端末たち 富士通には他にも「世界初」「日本初」を果たした携帯電話がある
デジタルムーバ F601ev 富士通初のフリップ付き携帯電話「デジタルムーバ F601ev」(1999年)を手にするarrows先生。この機種の心地よいフリップの開き方は山田先生も気に入っているという

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2018年10月4日

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