ソニーの2021年フラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」が発売された。4Kディスプレイや可変式望遠レンズを搭載したカメラ、立体音響対応のオーディオ機能、プロeスポーツチーム監修のゲーミング機能などを備え、ソニーが培ってきた技術が結集している。その実力を徹底検証した。
ソニーの2021年フラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」がいよいよ発売された。ソニーが培ってきた技術を結集させ、4Kディスプレイや可変式望遠レンズを搭載したカメラ、立体音響対応のオーディオ機能、プロeスポーツチーム監修のゲーミング機能などを備えている。大きく進化した性能を見ていこう。
まずは外観だが、薄さ8.2mmのボディー背面をフロスト加工が施された高強度のガラスパネル「Corning Gorilla Glass 6」が覆う。質感は滑らかで、周囲の光が当たる角度によって表情が変わる。高級感があふれるだけでなく、指紋が目立ちにくくなっている。
前面の有機ELディスプレイは、より傷つきにくく割れにくいCorning Gorilla Glass Victusが覆う。大画面ながらも幅71mmとスリムな形状と、シャープな見た目の割に握りやすく滑らかなメタルフレームにより、持ち心地がよく操作しやすい。側面の電源キーには指紋認証センサーを内蔵している。
この、ハイエンドながらも188gと軽量かつスリムなボディーに、長時間駆動の大容量4500mAhバッテリーを搭載。IPX5/8の防水とIP6Xの防塵にも対応する。
充電端子にはUSB Type-Cを採用し、急速充電(USB PD)では最短30分で約50%まで充電できる。最大15Wのワイヤレス充電や、本体からQi規格の機器を充電できる「おすそわけ充電」にも対応する。また、充電時の負荷を軽減する「いたわり充電」とXperia独自の「充電最適化技術」により、3年使ってもバッテリーが劣化しにくい設計も見逃せない。
6.5型の4K HDR有機ELディスプレイがより性能を発揮するのは、動画配信サービスを楽しむときだ。高画質の映画配信に対応したサービスを、BT.2020の色域と10bit入力に対応した「クリエイターモード」で視聴すると、映画制作者が意図した映像表現をより忠実に再現できる。世界中の映画制作者が基準とするソニー製マスターモニターのノウハウをもとに開発され、出荷時に1台1台キャリブレーションして出荷するからこその品質だ。
特に、近年の4K HDRを意識して制作されたシネスコサイズの映像の場合、比率21:9の画面全体に表示が可能。まばゆい光が射し込むシーンの立体感や、光の中で舞う鮮やかな色彩の衣装、繊細な質感表現に驚かされる。音声表現もDolby Atmos対応や音圧が向上したステレオスピーカーにより、聞きやすく立体感のある音声を楽しめた。スマートフォンのサイズながらも、最新のシアター環境と呼べるだけの視聴環境を実現できている。
また動画視聴で見逃せないのは、Xperia 1 IIIが5Gの中でも高速なSub-6帯とミリ波帯の両方に対応したハイエンドモデルという点だ。例えば、長時間の移動時に落ちついて映画を見たい場合、5GのSub-6帯やミリ波帯のエリアなら光回線並みの速度で、映画配信サービスのダウンロード視聴のデータを保存できる。
もちろん、普段のSNSや情報収集にもXperia 1 IIIは最適だ。縦長21:9の画面は一度に多くの情報を表示可能。120Hz表示対応によりブラウジングやSNS、マップアプリの画面を滑らかなスクロールで操作可能だ。画面に2つのアプリを表示するマルチウィンドウも使いやすい。
Xperiaのカメラといえば、ソニー製デジタル一眼カメラ「α」の技術とZEISS(ツァイス)レンズの描写力が魅力だ。本機では、カメラの画質と焦点距離ともに大幅に強化された。
超広角16mm、広角24mm、望遠は光学2.9倍の70mm、光学4.4倍の105mmの2つを切り替えられる可変式望遠レンズを搭載し、4つの焦点距離※で撮影できる。さらに、被写体までの距離を測定する3D iToFセンサーも搭載する。
これら4つの焦点距離が、デュアルフォトダイオードによる位相差AFに対応した1220万画素センサーを採用。これにより、4つの焦点距離で動く被写体を追い続けるコンティニュアスAFと、人物や動物の撮影時は瞳にフォーカスを合わせ続ける瞳AFを利用できる。素早く動く被写体はもちろん、遠くで動き続ける人物にもフォーカスを合わせたまま追い続ける。顔が大きく写っている場合は瞳に、顔が小さく写っている場合は被写体全体にフォーカスを合わせ続けるので、被写体のどの範囲が写っていても鮮明に撮影できる。
また、スポーツやアクロバティックなシーンの撮影時も、最高60回/秒のAF/AE演算で撮影環境の変化に対応しつつ、最高20コマ/秒の高速連写が可能だ。動き回る被写体から人の肉眼では捉えにくいような動きまで、高速連写を使えば無理にシャッターチャンスを狙わずともベストショットを撮れる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2021年7月15日