「Galaxy S22」シリーズが、日本でも発売される。このS22シリーズについて、ITmedia Moibleでは、ジャーナリストの山根康宏氏、荻窪圭氏、三上洋氏を招いて座談会を開催。Galaxy S22シリーズの魅力を、Sペン、カメラを中心に徹底解説する。
サムスン電子が2月に発表したフラグシップスマートフォン「Galaxy S22」シリーズが、日本でも4月21日に発売される。NTTドコモとKDDIが「Galaxy S22」と「Galaxy S22 Ultra」を扱う。
Galaxy S22シリーズはどんな特徴を持ち、どんなユーザーにオススメなのか? ITmedia Moibleでは、ジャーナリストの山根康宏氏、荻窪圭氏、三上洋氏を招いて座談会を開催。Galaxy S22シリーズの魅力を、Sペン、カメラを中心に徹底解説する。
国内のGalaxy S22シリーズは、Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraの2つのラインから構成される。
「無印」のGalaxy S22は、6.1型ディスプレイを採用。日本で販売されるモデルのプロセッサは、Qualcommの最上位モデルである「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載する。メモリは8GB、ストレージは256GBの構成。アウトカメラは5000万画素の広角、1200万画素の超広角、1000万画素の望遠カメラの3眼で、望遠カメラは光学3倍に対応する。容量3700mAhのバッテリーを備え、Android 12をプリインストールしている。
ITmedia Mobile読者の注目度がより高そうなのは、Galaxy S22 Ultraだ。Galaxy Sシリーズとして初めて、本体に収納できるSペンに対応したのがポイント。これまでSペンといえばGalaxy Noteシリーズ向けというイメージが強かったが、今回、Galaxy Sシリーズで初めて、本体にSペンを内蔵。Galaxy Noteシリーズで好評の手書きメモが可能で、手書き文字をテキストに変換したり、Bluetoothを使ってリモートで本体を操作したりできる。
ディスプレイは3機種の中で最も大きい6.8型有機ELで、120Hz駆動に対応。メモリは12GB、ストレージは256GB。カメラは、1億800万画素の広角と1200万画素の超広角、1000万画素の望遠カメラを2つ搭載していて、光学10倍と100倍のスペースズーム(デジタルズーム)が可能だ。バッテリー容量も3機種の中では最も大きく5000mAhとなる。
日本では2機種のみの取り扱いとなったが、山根氏は「両極端の2モデルなので選びやすい」と高評価だ。
「大画面でペンが使えて、カメラも高性能なUltraを出すのは当然。無印のGalaxy S22は6.1型で、昨年のGalaxy S21(6.2型)より若干小さい。コンパクトでスタイリッシュなボディーのベーシックモデル、でもハイスペックなGalaxy S22と、大画面でカメラもすごいGalaxy S22 Ultraは両極端で、選びやすい。この2つに絞ったのは良かったと思います」
三上氏も、選ぶなら「サイズ的に王道」なGalaxy S22にするという。
「われわれは老眼なので画面の大きい方を選びがちですが、若い人には大きいと格好悪いというイメージがあるようです。Galaxy S22くらいのサイズが手に一番フィットする。価格的にも選びやすいのに、そこにハイスペックな機能が載っているところがいい。額縁も非常に狭くて、ディスプレイがすごくきれいに見えます」(三上氏)
Galaxy S22は幅71mmと非常に持ちやすく、かつ大画面。au向けは一括12万5030円とそれなりのお値段だが、「スマホトクするプログラム」を適用すれば、実質負担額は7万1990円にまで抑えられる。
山根氏は「意外とGalaxy S22が日本人の好みに合っている」との考え。
「低価格な入門機も出ていますが、日本ユーザーはハイスペック志向が強い。コンパクトでハイエンド、安心して使えるスマホを選ぶときに、小型のGalaxy S22をお勧めしたい。カラーバリエーションも3つありますし。やはり片手で使えることがポイント。レスポンスが遅いとか、2年たったら古くさくなるということもない」(山根氏)
一方のGalaxy S22 Ultraは、まさにハイエンドモデルなので、スペックマニア向け。また、Sペンはビジネスシーンで活用範囲が広い。Androidスマホで絵を描きたいクリエイターも、書き味のいいSペンが使えるGalaxy S22 Ultraが最有力の選択肢となるだろう。
荻窪氏はITmedia Mobileでスマホカメラのレビューを長く続けており、「カメラが一番いいモデルを選ぶことが決まっている」ので、選ぶのは「圧倒的にUltra」だ。「S21 Ultraのときからスペックに応じた性能を見せてくれていましたが、Galaxy S22 Ultraではさらに良くなっている。このUltraはじっくり使ってみたい」(荻窪氏)
今回、Galaxy S22 UltraはSペン内蔵をはじめ、デザイン的にもGalaxy Noteシリーズを思い起こさせるものがあり、Galaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズが統合されたという印象だ。山根氏は「Galaxy NoteシリーズとSシリーズの差別化が難しくなってきていた」と指摘する。
「Galaxyは折りたたみもやっています。今後は折りたたみと標準の2つのラインで進むということで、標準の方は、高画質カメラのSシリーズのフラグシップと、Galaxy Noteシリーズのフラグシップを融合してしまおうと考えたのではないでしょうか。名前については、やっぱりGalaxyといえばSシリーズの方が良く知られている。SペンをUltraに搭載して、Galaxy Noteの機能を全てSシリーズに融合させ、1つにしたわけですね」(山根氏)
ストレートタイプのGalaxyの究極がUltraというわけだ。ただ、Galaxy Noteシリーズが今後、登場しなくなるかといえば、山根氏は「個人的には、5年後くらいにまたやるなと思っている(笑)」と期待を寄せる。折りたたみモデルが当たり前になり、新しいGalaxy Noteが登場することを期待していた。
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