価格もスペックの1つと考えれば、昨今の為替の影響で端末の価格が高騰してきた。メーカーもかなり苦労して価格を維持している様子がうかがえる。
この2年間、IIJが端末を調達する際の価格も上がっているという。
「市況が難しい中で性能アップはしているものの、コスパに納得いただいていた機種が多いだけに価格上昇を等しく納得いただけるかは難しいところで、販売戦略上、非常に頭が痛いところですね」(永野氏)
重視しているのは「僕らがユーザーだったらいくらで買うか」という観点だ。これは常に外さないようにしているという。
久保田氏は、円安になった時期を考えると、「一番厳しいシーズンはまだ訪れてない。今後のモデルで本当にキツいシーズンが来る」と心配する。スペックに対してお得に端末を購入したいなら、夏モデルがチャンスかもしれない。
こうした厳しい状況の中でも、IIJmioでは端末をおトクに買えるキャンペーンを毎月行っている。超目玉商品として、「のりかえ価格」一括110円(税込み、以下同)の端末が提供されている。この端末をきっかけにIIJmioに乗り換えるユーザーは年々増えているそうだ。
「乗り換え時の機種変更のハードルが下がり、大変ご好評いただいています。MNOさんの料金プランや端末価格が分かりにくくなった影響もあると思います。端末を2年間レンタルで買わないといけなくなったこと、単純に見えている価格が高くなったこと、いろいろな原因があって、MNOさんから乗り換えていただくユーザーさんが年々増えています」(永野氏)
110円端末が乗り換えるきっかけになっていることは事実だが、そこからレンジが上の端末に買い換えてくれるユーザーも多いという。IIJmioが取り扱う端末ラインアップが豊富なことも大きな理由だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社インターネットイニシアティブ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月18日