![]() Biportable【ばいぽーたぶる】
BiportableはNTT東日本が2002年春の商用化を目指している,無線通信システム「AWA(Advanced Wireless Access)」を利用したサービスの名称だ。 Broadband IP Platform with the Optical & Radio Technical Abilityの頭文字を取っていることからも分かる通り,光ファイバーと無線を組み合わせた屋内用のブロードバンドシステムである。2001年3月から8月まで,東京・渋谷周辺で行われたトライアル実験では,ノートPC用のPCカードと,PDAに機能を内蔵した2種類の無線装置が使われた(1月25日の記事参照)。 Biportableは,電波産業会が標準化作業を行っている「MMAC」(Multimedia Mobile Access Communication Systems)に準拠している。MMACにはその用途と仕組みによって4つの方式に分類されるが,Biportableはその中の「5GHz帯移動アクセス」となる。これは,歩く程度の速さで移動していても通信が可能である。 Biportableは最大36Mbpsのデータ伝送が可能で,上りと下りの速度を自由に設定できるという特長から,たとえば下りに多くの帯域を確保することで,無線を使ったモバイル環境においてストリーミング配信などを行うことができる。また,無線側の混雑による影響を受けないよう最低帯域保証を行えるため,動画系のコンテンツを最大限に活用できる。 BiportableはPHSのように,屋外に設置された1つの基地局が半径100メートルのエリアをカバーし,サービスエリア内は移動時にもシームレスな接続が可能である。1つの基地局には最大122ユーザーが同時に接続できる。
図版:(写真)http://www.ntt-east.co.jp/ release/0101/010125.html [江戸川,ITmedia] 関連記事 関連リンク Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. ![]() モバイルショップ
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