“キャリアのインセンティブ”を利用すれば,激安デジカメが買える?

通信キャリアは,最初に損をかぶっても携帯電話の販売価格を安く抑える仕組みをとっている。同じように携帯電話以外でも,キャリアの補助で安く買える製品が存在する。

【国内記事】 2001年7月11日更新

 携帯電話の価格がどうして安いかご存じだろうか?

 街で見かける10円や20円で販売されている携帯電話でも,もちろんその値段で製造できるわけではない。auやJ-フォンの最新機種は1万から2万円程度で販売されているが,これとて製造原価にさえ届かない。

 このように携帯電話が安く販売できるからくりは,2つある。1つはキャリアがバックマージンを販売店に支払っていること。もう1つはキャリアが端末の販売をする形になっていることだ。

 日本の携帯電話は一般の家電とは異なり,たとえばNEC製の携帯電話の販売元はNECではない。NECは製造した携帯電話をNTTドコモに納入し,NTTドコモは納入価格よりも安い価格で代理店に卸す。代理店は,新規契約時にキャリアから支払われるバックマージンを見込んで,場合によってはさらに安い値段をつけて販売する。

 NTTドコモの携帯電話を発売するのは,端末メーカーではなくNTTドコモであり,J-フォンやauでもこの構造は同じだ。端末の製造メーカーが半ば自嘲気味に「うちは下請けなので」としばしば語るのは,このことを意味している。

キャリアが安く売るわけ

 通信キャリアが損をかぶっても端末を安く販売するのは,もちろん加入者を増やしたいから。キャリア間の電話番号の移し替えができないこともあり,いったん契約した加入者はなかなか通信キャリアを変えようとしない。

 値引いた端末の代金は,実質的には月々の基本使用料や通話料に上乗せされる形でユーザーが支払っていることになる。“端末が売り切りになった”といっても,ユーザーは毎月ローンを支払っているようなものだ。利用期間がある程度ないと安く機種変更できないのも,この仕組みを見れば当たり前のことなのである。

キャリアブランドの機器は安いぞ!

 ここで1つ面白い機器がある。NTTドコモの「eggy」だ。ドコモの映像配信サービス「M-stage visual」(用語)に対応した端末として鳴り物入りで発売されたもので(2000年11月の記事参照),当初は2万5000円前後で販売されていた。

 このeggy,M-stage visualの評価はともかく,35万画素のデジカメとしてみた場合は異色の出来。カメラ部は回転させて自分撮りも可能だし,動画の撮影もできる。高精細のモニター(557×234ピクセル)も搭載し,ストレージにはコンパクトフラッシュを利用できる。もちろんPHSを接続して通信も可能だ(eggyの詳細は3月6日の記事7月6日の記事参照)。もちろん,eggyを買ったからといって必ずしもM-stage visualを見る必要はない。

 かなり高機能なeggyだが,最近では多くの場合1万円以下で販売されている。ところによっては4000円程度で売っている店もあった。

 eggyも製造はシャープだが,販売元はNTTドコモ。M-stage visualの普及のためか,キャリアが納入価格を割った価格で卸しているのは間違いない。

最強の1万円以下デジカメ

 35万画素の低価格デジカメは一定のシェアを持っているが,液晶モニターが付き,外部ストレージも使える機種は少ない。何より,PHSを接続してWebが閲覧できたり,撮影した写真をそのまま送れる端末はまずない。

 はっきりいって,1万円以下のデジカメで機能で見たらeggyを超えるものはないはずだ。デザインはともかくとして……。

 eggy以外にも,通信キャリアの補助によって低価格で販売されている機器はたくさん存在する。各種のメール端末もその1つだ。キャリアブランドで販売されている機器は,その価格と機能に注目していると,思わぬ掘り出し物に当たることもあるわけだ。

[斎藤健二,ITmedia]

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