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早さと使い勝手が魅力「A5403CA」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/4 ページ)

au初の200万画素+オートフォーカス付きカメラを備えた「A5403CA」。よく練られた操作系に支えられた使い勝手と、撮影した画像の保存速度などが魅力だ。課題もあるが、画質も素直な作り。

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 EZwebボタン(十字キーの右下)を押すとAFが動作し、AFロックがかかる。普段はこれでまずピント合わせをしてから撮るのがよいだろう。逆にメールボタン(十字キーの左下)を押すとパンフォーカスモードになり、AF動作がなくなる。近距離にはピントは合わないが、1メートル以遠のものを撮るときはパンフォーカスモードにしたほうが早くていい。これらを駆使できるのは非常に便利だ。AF自体は高速じゃないのでこういう機能はとてもうれしい。

側面にはシャッターボタンがある。マナーボタンはマクロモードの切替スイッチとなっている

 AFモード自体は標準とマクロの2通りとシンプル。マクロモードはメニューのほか、側面のマナーボタンを押してワンタッチで切り替えることもできる。

 注目すべきはカシオならではのベストショット機能。人物、風景、夜景、トワライト、クローズアップの5つが用意されており、「人物」だと肌色を強調したり、「風景」だと輪郭強調と彩度アップを行ったりと、細かい調整もしてくれる。発話ボタンを押すと、ベストショットモードがオンになり、ボタンを押すたびに人物→風景→夜景と切り替わっていくので、メニューを呼び出す必要がなく便利だ。

 あとは、ホワイトバランス変更機能くらい。この機能は重要である。理由は後述。

晴天下で撮ってみた:ディテールはイマイチだが発色は素直

 200万画素ということで期待しつつ、EXILIM S20(2003年11月の記事参照)と比べて撮ってみた。EXILIM S20もカシオのデジカメでこちらはパンフォーカスのみと、数字上の機能ではA5403CAのほうが上をいくくらいなのだ。

 左はA5403CA、右はEXILIIM S20

 さすが同じカシオだけあって似ている。ちょっとホワイトバランスに差があり、EXILIMのほうがディテールがシャープでコントラストもしっかり出ているという差はあるが、ディテールに関しては圧縮率の差もあるかもしれない。ただA5403CAもファインにすると、カメラ付きケータイにしては圧縮率が低めなのでファイルサイズも大きくなりがち。大容量のminiSDカードを用意したくなるところだ。

 左はA5403CA、右はEXILIIM S20

 これはどちらもベストショットの「風景」を使って撮影した。ホワイトバランスは自動的に太陽光にセットされ、青空や緑が鮮やかに描写される(はず)。EXILIM S20はやや青すぎる気もするが、確かに風景っぽい鮮やかさが出てる。対してA5403CAはちょっとおとなしめでディテールもつぶれているが、まあそう悪くはない。ただレンズの違いか、後ろに見えているマンションが歪んでたりするのはいただけない。

 左はA5403CA、右はEXILIIM S20

 これはオートで。測光方法の差かA5403CAのほうがややオーバー気味ではあるが、他の写真と同じ傾向が出ている。ちょっと色がおとなしいのが残念。カメラ付きケータイならEXILIM並に強く色を出しちゃってもいいと思う。

 それ以外のシチュエーションも見ておこう。

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