米国第3位の携帯電話事業者AT&T Wirelessが、合併または買収されるというニュースが国内外の各誌で報じられた。14日の段階で米CingularがAT&T Wireless買収への関心を強めているとWall Street Journalが報じ(1月14日の記事参照)、15日にはNTTドコモをはじめ英Vodafoneやドイツモバイル傘下のT-Mobile、米Nextelも買収を打診しているとロイターが報じた。
ドコモはAT&T Wirelessに16%出資しており、同社の筆頭株主(2001年1月の記事参照)。AT&T Wirelessが合併あるいは買収されると、ドコモの北米の拠点としての位置づけが弱まることになる。
ドコモはAT&T Wireless買収の件について「ノーコメント」としている。
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