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ドコモ、AT&T Wireless買収意志を示す
買収提案を提出する前提となる要請にドコモが合意。ドコモはAT&T Wireless買収を検討していることを正式に示した。
NTTドコモは1月27日、米AT&T Wireless Servicesに対しドコモ持ち分の変更につながる提案が出された場合、ドコモが提案内容の通知を受けることができる「事前通知権」を一時的かつ限定的に行使しないことで合意したと発表した。
AT&T Wireless取締役会は同社買収提案を募るプロセスの実施を承認し、同社の買収交渉は今後本格化する。買収には米Cingularとドコモが名乗りを上げているとされる。事前通知権の非行使は、AT&T Wirelessがドコモに対し、買収戦の公平性を確保するために要請したものだ。
ドコモは「幅広い選択肢を確保するために当該要請に応じ、合意したものであり、AT&T Wirelessに対する提案を提出する決定をしたものではない」としているが、ドコモがAT&T Wireless買収を検討していることを正式に示したことになる。
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