天外魔境、シレン、メガテン、パワプロ――900i用ゲームは“ここ”が面白い(2/2 ページ)
ビッグタイトルが目白押しの900iシリーズ用ゲーム。それぞれのゲームは家庭用ゲーム機版とどこが違うのか、どこに携帯らしさが生かされているのか──。6つのビッグタイトルのゲーム内容を紹介しよう。
FC版を完全再現――女神転生
アトラスの提供は、900i専用サイト「メガテンα」(月額300円)を2月中旬にオープンする。「RPGアーカイブ」「デジタルノベル」「CASINO」の3メニュー構成だ。
RPGアーカイブでは、サービスインと同時にファミコン用RPG「デジタルデビル物語 女神転生」の完全移植版を提供する。携帯用にグラフィックを描き直したほか、通った道を自動で地図にしてくれる「オートマッピング」機能を追加。「FC版は理不尽なほど難しかった」(同社)という難易度を気軽に遊べる程度に下げるなどの改良は加えたが、敢えて携帯オリジナルの機能はつけず、ファミコン版のテイストを失わないようにした。「FCでプレイしたことのある人になつかしんでもらえるはず」(同社)
サービスイン後は2−3カ月に1度、メガテンシリーズの流れを汲むゲームを追加する。
デジタルノベルでは、女神転生シリーズのルーツとなる小説を毎月1冊ずつ配信する。第1回は、既に絶版となっている西谷史氏の「デジタル・デビル・ストーリー女神転生」。今回の配信に向け、時代に合わない点などを西谷氏が新たに修正・加筆している。
「従来の携帯だと、本1冊分のテキストをダウンロードするのに何十回も通信を繰り返す必要があった。900iシリーズの大容量iアプリのおかげで1回に1章まるごとダウンロードでき、1冊を6回ほどの通信で読める」(同社)。
CASINOではポーカーやブラックジャックなど、女神転生でおなじみのミニゲームが楽しめる。
信長の野望は武将の数が10倍以上に
505/504iシリーズ向けにも配信されている歴史シミュレーション「信長の野望シリーズ」。900i専用の「武将風雲録」では、登場武将数が505/504i用の約60人から約700人に大幅増加。合戦では野戦に加え、海戦や攻城戦ができるようになったり、戦闘参加部隊数が最大5部隊から10部隊に増えたりと、大容量を生かしたボリュームアップが図られた。
「鉄甲船」を導入したのは携帯版では初めて。茶会を開くといった「文化」の概念も新たに追加した。グラフィックも強化している (C)2004 KOEI Co.,Ltd./KOEI NET Co.,Ltd.All rights reserved.
携帯版オリジナル機能として、利用期間に応じてシナリオが増加するようにしたほか、クリア後のポイントを競うランキングシステムや、難易度の設定機能を備えた。サービスインは2月下旬で、月額利用料は300円。
音声実況は505シリーズの5倍――さらに家庭用に近づいたパワプロ
コナミオンラインの900iシリーズ専用野球ゲーム「実況!パワフルプロ野球 3」では、505/504iSシリーズ用の「2」からグラフィックや機能を強化、より家庭用の同タイトルに近くなった。
これまで容量不足で入れることのできなかった左打ちバッターや盗塁、バント、代打、オーダー組み替えなどが可能になったほか、「スローカーブ」「カット」など球種も追加。音声実況の量も従来の約5倍に増えている。
900iシリーズの発売と同時にサービスイン予定。「パワプロワールド」(月額300円)からダウンロードできる。
また同社は、900i/505iS向けシューティングゲーム「グラディウスNEO」を配信中(関連記事を参照)。グラディウスシリーズの携帯用オリジナル版で、900i用は505iS用よりもグラフィックやサウンドの質を高めているほか、隠し武器が利用できる。「コナミネットDX」(月額300円)からダウンロード可能だ。
iモーションで恐怖を演出――バイオハザード
カプコンのホラーアクションゲーム「バイオハザード」の900i専用版「BIOHAZARD−THE STORIES−」では、数分でクリアできるミッションを集めた「Situations」モードと、じっくり遊べる「Story」モードの2種類が楽しめる。これまで503i/504i/505iシリーズ向けに、同ゲームをモチーフにしたミニゲームは配信していたが、アクションアドベンチャーをプレイできる本格移植はドコモ端末としては初。
iモーションで迫力あるオープニングデモを展開する予定。恐怖シーンでコントローラーが震えるPlayStation版のように、怖い場面では本体のバイブレーション機能を使って恐怖を演出することも考えているという。
配信開始日、利用料ともに未定。
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