KDDIの小野寺正社長は4月28日の決算説明会で(4月28日の記事参照)、CDMA 1Xサービスを2GHz帯にも導入していく計画を明かした。都市部のトラフィック増に対応するため。2004年秋には、800MHz/2GHzのデュアルバンド端末を投入する。
現在KDDIは800MHz帯で1Xサービスと1X WINサービスを提供しており、2GHz帯の利用はCDMA2000 1x EV-DOのデータカードのみ。2GHz帯の1Xサービスは都市部が中心で、まずは東名阪50%程度のエリアをカバーする。2005年以降、全国カバー率50%を目指す。
現在2GHz帯でサービスしているEV-DOのデータサービスについては、「EV-DOのエンハンスの導入も含めて検討している」(小野寺氏)。
周波数帯域 | KDDI現在 | KDDI今後 | ドコモ | ボーダフォン |
---|---|---|---|---|
2GHz帯 | EV-DOデータカード | 都市部で1Xサービス追加 | 3G(FOMA) | 3G(VGS) |
800MHz帯 | 1X/1X WIN | 1X/1X WIN | PDC/地方部でFOMAサービス追加 | − |
1.5GHz帯 | − | − | PDC | PDC |
各社の周波数利用
関連記事
- au携帯、今年度も純増シェア半数を狙う
「定額4200円でもFOMAに比べて競争力がある」「1XとFOMAを比べても1Xのほうが有利だ」──。KDDIは好調なau事業で、2004年度も純増シェア半数を狙う計画。パケット定額制の1X WINは今年度末300万契約を目指す。 - KDDI、Suica携帯は「JR東日本スタートに合わせて」投入
2005年度後半とされているJR東日本の「モバイルSuica」スタートに合わせて、KDDIも対応端末を投入する。 - KDDI、2GHz帯を利用する1x EV-DO専用カード
KDDIは3月31日から、2GHz帯を利用したCDMA2000 1x EV-DO方式の通信サービス向けに、専用カード端末「2GHz DO CARD」を販売する。従来レンタル提供していた「DO-BOX」は、提供を終了する。 - 800MHz帯の3G利用「auは少しズルイ」〜ドコモ立川社長
3Gサービスのために、携帯キャリア3社は2GHz帯の電波の割り当てをもらった。ドコモは、800MHz帯でもFOMAを展開していくにあたり、2GHz帯を補助的にしか使わず800MHz帯をメインとしているauをズルイと表現する。 - 800MHz帯もFOMAに〜FOMA「x900i」の次
伸びが好調なFOMA。ドコモは端末の性能面でPDCから世代交代を進めるだけでなく、ネットワーク/インフラ面でも改良を進める。2004年から早くも周波数帯を拡張、コアネットワークもIP化し、2005年にはHSDPAを導入する計画。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.