ルネサス テクノロジは5月13日、携帯電話向けの131万画素CMOSカメラモジュールを製品化したと発表した。サンプル価格は1万500円で、7月からサンプル出荷する。
モジュール「RPS30001H」は、外部部品のCMOSセンサと同社製の信号処理用LSIの2チップで構成されている。新規開発のLSIによって、業界初となる多段階電子ズーム機能をモジュール単体で実現している。
サイズは11.04×12.44×8.5ミリ。消費電力は150mW(130万画素、7.3fps時)。カメラ制御方式は、欄Philipsが提唱するI2Cバスを使った。
2004年第4四半期には、オートフォーカスやメカシャッターを付加したモジュールも提供を予定している。その際、オートフォーカスの信号処理も内蔵のLSIが行える。
同社はこれまで10万画素、31万画素のCMOSカメラモジュールを量産中。今後は、200万画素(UXGA)のCMOSカメラモジュールの開発も行っていく。
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