ソニーは6月2日、「欧米でPDA撤退」の報道(関連記事参照)を受け、「日本以外の地域では秋以降の新機種の販売予定はない」と改めてコメントした。ただ日本では「新機種の発売を含め、販売を継続する」とした。
同社によると、「携帯端末事業を成長戦略の一つの柱として考えていることに変わりはない」。
ただし今後は通信との融合が重要になると見ており、Sony Ericssonとの連携強化や、年末発売予定の「PSP」投入などを計画。「これらの状況を踏まえてCLIEビジネスの方向性について検討を加えた」としている。
PDA市場の先行きが不透明な一方、高機能化した携帯電話はさらに普及が進むと見られており、またPSPは本年度だけでも300万台の出荷を見込む。こうした状況の中、相対的にCLIEの重要性が薄れたという判断のようだ。
関連記事
- ソニー、米国でPDAから撤退へ
ソニーは、米国で年内にPDA「CLIE」の新製品を投入しない方針を固めた。「現在でも、携帯機器をビジネス戦略の支柱と見なしている。現在、従来型のPDA市場の方向性について再検討を行っており、米国ではこの秋、新モデルは投入しない」と同社。(IDG) - ソニー、海外のPDA市場から撤退へ――CLIEの販売は日本でのみ継続
ソニーは、「CLIE」の米国および欧州市場からの撤退を発表した。日本では製品開発と販売を続けるという
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.