BREWでフルブラウザ登場〜ACCESS
Operaを搭載した京セラ端末に続き、iモードブラウザで大きなシェアを持つACCESSも、BREWプラットフォーム上で動くフルブラウザを開発した。端末メーカー経由での提供を検討している。
“携帯でもフルブラウザ”の流れが着実に進んでいる。ACCESSは、KDDIが採用しているBREWプラットフォーム上で動作するフルブラウザ「NetFront for BREW」の開発を発表した。ECMAScript(JavaScript)やCSS2、HTML 4.01に対応しており、PC向けのインターネットコンテンツを閲覧できる。またPC向けWebページを携帯で見る際に、横幅を調節して最適なレイアウトにする「Smart-Fit Rendering」機能も備えている。
BREW版NetFrontはBREW2.0および2.1に対応。WAP2.0準拠のほかCSS2やDynamicHTMLにも対応している。Flash 5.0/6.0やRealAudio Helix DNAのようなマルチメディアテクノロジーもサポートできるという
同社は、欧州でNokia端末向けにSymbian OSのSeries 60上で動作するフルブラウザをダウンロード販売しており(2003年4月24日の記事参照)、今回のNetFrontも機能的には同等のもの。
市場導入については「端末メーカー経由での提供が案件ベースで進んでいる」(ACCESS)としており、プリインストールやダウンロードでユーザーがフルブラウザを利用できるようになる可能性もある。
これまで携帯電話向けのブラウザは、C-HTMLやWAP2.0に代表される携帯向けに機能を縮小したブラウザが中心だった。こうしたブラウザでは、PC向けのインターネットコンテンツは閲覧できず、専用のコンテンツを見ることになる。ところが、京セラがDDIポケット向け端末にフルブラウザ──Operaを搭載したのをはじめ、今回のNetFront for BREWなど、PC向けインターネットがそのまま閲覧できるブラウザ、いわゆるフルブラウザが徐々に増え始めている。
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