デザインから機能まで、生まれ変わった“D”〜「V401D」(2/2 ページ)
記録画素数200万画素のスーパーCCDハニカムを搭載した「V401D」。“デジタルカメラライク”ではなく“デジカメそのもの載せる”という意気込みで開発されたこの端末は、これまでの三菱電機製端末とは、ちょっと違う。
非パケット対応でメガピクセル〜撮った後の機能は
V401Dは非パケット端末で、写メール可能なサイズも最大6Kバイトという制限がある。SDカードスロットを備えているため、メガピクセルカメラを搭載する意味はあるが、“メガピクセルで撮った後”の機能がどんなものなのかが気になる。
「最初から送れるサイズを気にして撮るのでは、カメラとしてイマイチ」(冨森氏)というようにV401Dは、どんなサイズで撮っても、後から写メールで送れるようになっているという。
「例えばVGAサイズで撮った写真をメール添付すると、サイズオーバーになる。ここで“自動圧縮”か“画像分割”か、“サイズ縮小”かの選択肢が現れる。まず送信できることを示して、“大きすぎるけどどうするか”を選んでもらうという流れ」(冨森氏)
自動圧縮は、圧縮率を上げてQVGAサイズに変換するもので、画像は劣化してもQVGAサイズで送りたい場合に選ぶモード。画像分割は、QVGAサイズにした写真を4回に分けて送るモードだ。サイズ縮小は、撮った写真をQQVGAサイズに変換するモードで、携帯電話に送れる汎用的なサイズや容量に収められる。
メガピクセルで撮った写真は、ズームすれば原寸まで拡大して見ることもできるようになった。「SXGAやUXGAで撮っても、表示するときに小さく表示するだけなら、プリントしない限りメリットがない」(冨森氏)。
どこから見てもかっこいい“全方向デザイン”
ボディデザインのテーマは「全方向デザイン」。どこから見ても、こだわりや格好良さがあることを意識したという。「例えば背面。横撮りで撮影するときに、“いかにも裏側”といったデザインでは見映えがよくない。ショップの展示台の上で裏返しに置かれても、違和感のないデザインにした」(冨森氏)。
ダイヤルキー部分は、キーとキーの間に隙間のないものを採用して、押しやすさと大きさを確保した。「タイルのように並べるダイヤルキーを初めて採用した。キーの間に支えがないので難しい作りだが、デザインと使いやすさを両立できた」(冨森氏)。端末を開いた際、グリーン、レッド、シルバーのボディカラーにアクセントでキー周辺のブラックをレイアウトしたのもこだわりの1つだ。
“三菱らしさ”にこだわらない新しい“D”
ソフトウェアのユーザーインタフェースは、これまでの“三菱独自”の仕様にはこだわらず、ユーザーの使い勝手を重視した改善が図られたという。
「これまでちょっと個性的だったメール作成画面も、多くの端末で採用されているのと同じインタフェースに変更。PICT行の位置も下だったものを上に変えている。“ユーザーがこのほうがいい”というスタンスのものは、他社端末や市場の意見を調べて改善した」(冨森氏)
V60x系の端末ではないため、派手な飛び道具が入っているわけではないが、「V40xシリーズ端末としては、王道を行く端末に仕上がった」と増田氏は胸を張る。
「使ってもらえれば、“こんな細かいところまで、こんなこだわりがある”というのを感じ取ってもらえる端末じゃないかと思っている。この携帯電話を使って、不便と感じる人は絶対いないと思う」(増田氏)
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