国際標準技術の規格策定を行う国際団体・International Electrotechnical Commission(IEC)は、携帯機器向けマイクロ燃料電池の国際標準化に着手する。作業部会の議長は日立製作所が担当、6月30日から横浜で開かれる国際会議では日本主導で標準化について議論される予定だ。
IEC/TC105専門委員会のマイクロ燃料電池作業部会で、性能に関する作業部会を新設。議長は日立の横山宏・研究開発本部主管技師長が就任する予定。同作業部会を含むIEC/TC105国際会議は6月30日から7月1日にかけて横浜で開催し、日本電機工業会(JEMA)が幹事を務める。
日立は「携帯機器向けマイクロ燃料電池の国際標準化に関する初の国際会議が日本で開催され、その核となる『性能』分野で議長を日立が務めることは、日本の産業競争力の向上に貢献するもの」とコメントしている。
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