iモードFeliCa“iCシリーズ” どれを選ぶべきか?(2/2 ページ)
ドコモの新時代を担うiモードFeliCa端末。その先兵として投入されるのが、「F900iC」「P506iC」「SH506iC」「SO506iC」の4機種だ。FeliCa機能には大きな違いはないが、どんな観点でどの端末を選べばいいのだろうか。
唯一のFOMA「F900iC」
FOMAにするかPDC(506)にするかは、まず決める必要がある。今回FeliCa対応のFOMAは「F900iC」1機種のみ。ほかはすべて2G方式のPDC(506)だ。
ただし今後発表されるメインストリームのFOMAはすべてがFeliCa対応。2004年度下半期には「901iシリーズ」を投入することをドコモは明かしており(3月24日の記事参照)、このシリーズのFeliCa対応は間違いない。
逆に506iの後継機種は投入が決まっていない。端末メーカーも主軸をFOMAに移していることから、506iCが“最後の50x”となる可能性もある。
ちなみに通信方式以外で見ると、ドコモのラインアップはiアプリが動作するのがハイエンド、iアプリなしがエントリーモデルに区分される。FeliCa機能はiアプリが必須となるため、25xシリーズなどにFeliCaが搭載されることはない。
端末機能で見ると?
いったんFeliCaのことは忘れて、端末自体の機能でチェックするとどうなるだろうか。
機種 | F900iC | P506iC | SH506iC | SO506iC |
---|---|---|---|---|
幅 | 51ミリ | 50ミリ | 49ミリ | 50ミリ |
重さ | 129グラム | 128グラム | 136グラム | 140グラム |
液晶 | 2.4インチ | 2.4インチ | 2.2インチ | 2.3インチ |
まずは大きさ。最も横幅があるのはF900iC。横幅は手に持った時の大きさ感やグリップに大きく影響するだけに、特に女性などは注意したい。最も幅が狭いのはSH506iCだ。
逆に横幅が広いほど大きな液晶の搭載が容易になる。50ミリを越えるF900iCとP506iCは2.4インチだが、SH506iCは2.2インチと一回り小さい。
最も軽いのはP506iCの128グラム。最も重いのはSO506iCの140グラムだ。ちなみに505iSシリーズは、ほぼ110〜125グラム前後となっている。
機種 | F900iC | P506iC | SH506iC | SO506iC |
---|---|---|---|---|
カメラ画素数 | 128万 | 195万 | 202万 | 130万 |
AF機能 | ○ | マクロ切り替えスイッチ | ○ | マクロ切り替えスイッチ |
撮影スタイル | 折りたたみ型 | 液晶反転 | 液晶反転 | そのまま |
外部メモリ | miniSD | miniSD | miniSD | メモリースティックDuo |
その他 | TV電話機能 | キセノンフラッシュ | − | − |
ボディ形状が各機種異なるのと、オートフォーカス機能の有無も選択の基準になるだろう。最もオーソドックスなのはF900iC。一見折りたたみ型だが、2軸ヒンジを使って液晶を反転させ、メイン液晶をファインダーにできるのがP506iCとSH506iCだ。SO506iCは最初からメイン液晶が前面を向いている。
またドコモ端末として初めてとなるP506iCのキセノンフラッシュ搭載も見逃せない。
そのほか、各機種の独自機能としては、
- F900iC 指紋認証、マルチタスク
- P506iC キセノンフラッシュ
- SH506iC PDFやExeclファイル、電子ブック、辞書が読めるビューワ
- SO506iC メモリースティックDuoに保存した音楽を再生可能(再生中のメール/iモード操作も可能)、着せ替えパネルのフィット・カバー
などが挙げられる。
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