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メールやWeb、音楽プレイヤーの使い勝手は〜Nokia 7600(2/3 ページ)

Nokia製携帯電話は独特な方向性のものが多く、新製品が登場すると日本でも注目を浴びる。しかし、そのほとんどは海外でしか使えないため、実際に購入するのはなかなか難しい。そんな中、登場したのがNokia 7600の日本語版。キャリアのコンテンツサービスには対応していないが、音楽プレイヤーやメーラー、Webブラウザなどの付加機能が装備されている。

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 ブラウザ機能では、ボーダフォンライブ!に対応しないので、WML/XHTMLに対応したいわゆる一般サイトを利用することになる。PC向けのサイトにも表示可能なものはあるが、なにしろメモリ容量が限られているので、あまり期待しないほうがいい。

 メール機能に関しては、ボーダフォンドメインのメールサービスは利用できないが、POP3/IMAP4が使えるので、むしろ便利に感じるユーザーもいるだろう。普段PCで利用しているメールアドレスを逐次確認するために使うか、あるいは専用のメールアドレスを用意するということになる。ただしいずれにしても、使い勝手はいいとはいえない。手動での受信操作が必要となるし、スパムメールへの対策も特に用意されていない。

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XHTML対応ブラウザで、ノキアのサイトからリンクをたどるか、URLを入力すれば、汎用のケータイ向けWebサイトも見られる

PIMデータの同期やメディアファイルの転送が可能

 接続環境も含め、通話とSMSを除くコミュニケーション機能はあまり実用的とはいえないが、それ以外の機能はどうだろう。勝手な思い込みかもしれないが、Nokia 7600のスタイルから連想されるのは、「携帯電話でありながら、それ以外の機能も十分にこなせる。そのために、このような本体デザインをとっている」というイメージだ。

 実際、Nokia 7600では内蔵カメラで静止画や動画を撮影/再生したり、PCからMP3/AAC音楽や3GPPビデオを転送してメディアプレイヤーとして利用することが可能だ。そのため、パッケージには専用ステレオヘッドセット(イヤホンマイク)やPC接続用のUSBケーブルが同梱されている。

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底面に汎用ポートがあり、USBケーブルもヘッドセットもここへ接続する。またBluetoothを内蔵しているので、そちらを使う手もある

 PCとの接続には、ノキア製品ではおなじみのPC Suiteを利用。ソフトウェアCD-ROMなどは付属していないので、ノキアのサイトからダウンロードし、PCへインストールする。PC Suiteを起動すると、メニューには「全般」に「バックアップと復元」「同期」「ファイルの転送」「アプリケーションのインストール」の4項目、「エンターテイメントおよびメディア」に「Audio Manager」「画像の編集」「マルチメディアの表示」「サウンドの編集」の4項目が並ぶ。

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Nokia PC Suiteのメインメニュー。それぞれをクリックすると、個別にアプリケーションウィンドウが開く格好だ

 「バックアップと復元」をクリックすると、Nokia Content Copierが起動し、電話機内の連絡先、カレンダー、画像などのユーザーファイルを単一の.nfbファイルに固めてPCへバックアップ保存できる。「同期」はNokia PC Syncで、Nokia 7600とPC上のPIMアプリケーション(Outlook 98/2000/2002/2003、Outlook Express、Lotus Notes 5.0/6.x、Lotus Organizer 5.0/6.0)の間で、連絡先、カレンダー、to-do、メモの項目をシンクロさせられる。「ファイルの転送」ではエクスプローラ形式でNokia 7600内のファイルを操作できる。「アプリケーションのインストール」(Nokia Application Installer)は、Symbian対応アプリケーション(.sisファイル)やJavaアプレット(.jadと.jarファイル)を転送するものだ。

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