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ドコモとルネサス、W-CDMAとGSM/GPRSのワンチップLSI開発

W-CDMA、GSM/GPRSのデュアルモード端末製造に当たり、従来2枚必要だったチップを1枚に統合。30%〜40%のチップコスト削減が可能になるという。CPUコアとしては次世代「SH-Mobile」の「SH-X」を組み込んだ。

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 ドコモとルネサス テクノロジは7月12日、W-CDMA方式とGSM/GPRS方式の両方に対応したデュアルモードのワンチップLSIを共同開発すると発表した。2006年度までの3年間で約70億円の投資を行い、2006年上半期にチップをリリースする予定。

 LSIには、ルネサスのアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」の次世代コア(SH-X)もワンチップ化した。

 従来、W-CDMAとGSM/GPRSのデュアルモード端末を作る場合、W-CDMA用チップとGSM/GPRS用チップの2枚のチップが必要だった。ワンチップLSIの開発によって「グローバルに使える3G端末を作る際のエントリバリアを下げる」(ドコモ)のが狙い。

 低消費電力化のほか、2枚のチップを使うのに比べて30〜40%(1000円相当)のコスト低減が可能だという。チップの販売対象はまずはFOMA供給メーカーだが、ルネサスはUMTS市場に向けて販売していく予定。SH-Mobileとしては、国内外を含めたW-CDMA市場への初チャレンジとなる。

 ドコモは、W-CDMAとGSM/GPRSのデュアルモード端末として年内に「900iG」を予定しており、新チップの開発でデュアルモード端末開発に拍車をかけたい考えだ。

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