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クアルコム、液晶シリアルインタフェース「MDDI」をデモWIRELESS JAPAN 2004

Qualcommが採用したシリアル接続の携帯向けディスプレイインタフェース「MDDI」を、Samsungが実際の機器に実装した。

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 クアルコムジャパンは7月21日から開幕した「ワイヤレス ジャパン 2004」の展示ブースで、「MDDI」に準拠したシリアルインタフェースのデモンストレーションを行っている。

 機材は韓国Samsungが用意した。MSM6550チップとQVGA液晶を7本のケーブルで接続し画面を表示している。Qualcommは、auのWIN端末が採用している「MSM6500」の上位チップにあたる「MSM6550」からMDDIを採用。以降はMDDIのインタフェースを標準搭載する。

 MDDIはMobile Display Digital Interfaceの略で、Qualcommが採用したシリアル接続の携帯向けディスプレイインタフェース。PC向けグラフィックス機器メーカーの業界団体であるVESAが策定した仕様に基づいており、「ほかのシリアルインタフェースに比べて上位規格が決まっている。パケッティングの規格がしっかり決まっていることが重要」(クアルコム)。

 折りたたみ型の携帯電話ではダイヤルキー側にベースバンドチップが搭載されており、ケーブルをヒンジ部分に通す必要がある。これまでのパラレルケーブルをシリアルインタフェースに変えることで、ヒンジ部のケーブル取り回しが容易になるほか、ノイズの減少、消費電力の減少などが見込める。

 エプソンとルネサスがMobile Video Interfaceを提唱したほか(3月11日の記事参照)、National SemiconductorやNECエレクトロニクス、ロームなども携帯ディスプレイ向けシリアルインタフェースを発表しており、規格乱立状態となっている。

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