50xシリーズ最高峰のカメラ性能〜「P506iC」:ケータイカメラ画質研究ラボ(3/4 ページ)
パナソニック製端末はこの夏になって急にクオリティが上がってきた。195万画素CCDを搭載した「P506iC」は、オートフォーカス機能こそ備えないが、デジカメと同様のキセノンフラッシュを採用。フレックススタイルの使い勝手も、かなりこなれてきた
室内編
まずは蛍光灯下で。
やや暗部が沈みがちな絵作りになってはいるものの、蛍光灯かぶりも補正されているし、色もしっかり出ている。パンフォーカス機でありながらこの撮影距離(50センチ程度)でもしっかりピントが来ているのはえらい。
白熱灯下でも同様の傾向。
ホワイトバランスはしっかり合わせてくる。ややコントラストが高くて暗部がぎゅっと締まりすぎだが、ノイズも目立たないし、メリハリがあるいい写りともいえる。ちょっと露出アンダー気味。
続いて暗いところ編。
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この4枚はどれも注目すべき。まず通常モードではシャッタースピードを抑えていて、余計なノイズが出ない写り。これはいい。暗いところではちゃんと「暗所っぽい」抑えた写真が撮れるのだ。これではいくらなんでも、と思ったらナイトモードにする。スローシャッターになり、より明るく写るが、だからといってノイズが浮きまくるわけではなく、夜の撮影という雰囲気は残っている。
そして圧巻なのが新しく搭載されたキセノンフラッシュ。冒頭で書いたように、常時点灯型のLEDではなく、充電して一気にバンと発光する、一般的なカメラが搭載しているフラッシュと同じタイプで、非常に明るいのだ。デフォルトはオート発光で、このくらい暗いとこれだけ明るく光る。
もっとも発光量が固定されているので、この写真のように近距離の撮影では光が強すぎる。その場合は「強制発光(弱)」を使おう。50センチくらいの距離では「弱」がちょうどいい最適な明るさだ。とうとうカメラ付ケータイもここまできたか、という感じ。
日常的なシーンでも観てみよう。というわけで、ネコを撮ってみた。
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このように暗い部屋で近距離のものを撮るときも、発光量を弱にしてデジタルズームを使えば、これだけ大きく近寄って撮れるのである。うまく使えばこのストロボは強力だ。
ではほかの機能も。
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この2枚はシャープネスを変えて撮ってみた。もうちょっとディテールがしゃきっとして欲しいと思う人は、シャープネスを強めにしてみるのもいい。
最後に室内でのマクロ撮影サンプルを。
なかなかディテールもリアルで色もちゃんと出ていてよい写りである。ただパンフォーカスなので、ちゃんとピントが合う距離で撮らねばならないので注意が必要だ。
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