テレビ電話もカメラも使いやすく〜「FOMAらくらくホン」
今度のらくらくホンは、ついにFOMAで登場。カメラも搭載され、テレビ電話や写真撮影も可能になった。どんなふうに使いやすいのかを見ていこう。
携帯初心者や年輩ユーザー、視覚に障害を持つユーザーなど、幅広いユーザー層に受け入れられる端末を目指してドコモが開発しているのが「らくらくホン」シリーズ。新しいらくらくホンは、FOMAでカメラ付きの富士通製。型番は「F880iES」となる。
ドコモのプロダクト部第二商品企画担当部長の徳弘徳人氏は、近年、らくらくホンシリーズの契約者が急増し、6月末で285万人が契約していると説明。新しいらくらくホンには、幅広いユーザー層が搭載を期待するカメラ機能を取り入れたという。
カメラなどのマルチメディア機能はFOMAと相性がよく、エリアの問題も解決してきたことから、らくらくホンのFOMA化に踏み切った。
なおFOMAらくらくホンは、カメラやテレビ電話などの機能を重視したため、前モデルで人気だった歩数計機能の搭載は見送られている(2003年9月の記事参照)。
テレビ電話を使いやすく
前モデルからの大きな変更点は、カメラが装備されたことだ。アウトカメラには32万画素、インカメラには11万画素のCMOSカメラが搭載された。撮った写真や動画をメール送信でき、テレビ電話にも対応する。
ほかの機能と同様、写真撮影やiショットメールの送受信も、対話形式のメニューから行える。音声ガイド機能も用意されているので、ガイドを聞きながら操作すればいい。
テレビ電話の使い勝手もらくらくホンならでは。テレビ電話が着信すると、テレビ電話ボタンと発話ボタンが点滅し、どのボタンを押せばいいのかが分かるようになっている。
着信時にテレビ電話ボタンを押すと、自画像が映った状態でテレビ電話を受けられ、発話ボタンを押すと、自画像が映らない状態で受けられる仕組みだ。「自分の顔をテレビ電話に出したくないときは、発話ボタンを押せばいい」(説明員)。
テレビ電話中の自画像のオン/オフは、テレビ電話ボタンの単押しで切り替え可能。アウトカメラへの切り替えは、端末右サイドの用意されたカメラボタンの短押しで行える。
文字入力機能も強化
メール入力時のインタフェースも改善された。文字種の切り替え時に迷うユーザーが多かったことから、入力画面上に“どのボタンを押せば文字種を切り替えられるか”が分かるガイドが常に表示されるようになった。文字入力は予測変換にも対応、日本語変換辞書も強化されたという。
メール機能で面白いのは、音声データを添付してメール送信できる「音声メール」機能。iモーションの音声部分のみを使ったデータを添付可能にするものだ。
「簡単メール作成」から「音声を送る」を選ぶと、録音画面が起動、ボタンを押せば録音が始まる。録音が終了すると、音声データが添付された状態のメール入力画面が起動、対話形式で入力していけば、音声付きメールを送信できる。
メールアドレスやURL入力をサポートする機能も装備。ユーザー名を入力して「*」キーを押すと、@docomo.ne.jpなど、よく使うドメインが表示され、ボタンを押すだけで入力できるようになっている。900iシリーズに装備された「デコメール」は閲覧に対応。シンプルさがコンセプトのため、デコメール作成機能は搭載されていない。
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