KDDIは7月29日の四半期決算発表会で、CDMA 1X WINの契約数とパケット定額制利用率を明らかにした。
6月末時点での1X WINの契約者数は57万3000。うち、定額制の契約率は83%となっている。約47万5000契約が、パケット定額制を利用している計算となる。
ドコモは28日、500万契約を突破したFOMAのうち、約20%に当たる100万契約が定額制を利用していることを発表している(7月28日の記事参照)。
WIN契約はデータ定額制の利用率が高いため、ARPUも高水準で推移している。2004年4-6月期のWIN契約ARPUは1万1550円。うち、4400円がデータARPU。CDMA 1Xを含めた総合のARPUは7260円(データは1720円)となっており、WIN契約の水準の高さが分かる。
KDDIは2005年3月末までにWIN契約を300万まで増やす計画(7月12日の記事参照)。8月1日からは、2段階の定額サービス「ダブル定額」を導入し(6月16日の記事参照)「定額制に加入しやすくする」(KDDIの小野寺正社長)。ダブル定額では定額制の基本料金を2100円に抑えるが、上限金額は従来と同じ4410円。「不毛な料金競争はできるだけ回避する」(小野寺氏)とした。
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