画質にクセがなく扱いやすい操作性〜「W21S」:ケータイカメラ画質研究ラボ(1/3 ページ)
マクロ切り替え付き130万画素CCDと、カメラとしてはハイエンドと言いにくい「W21S」だが、捨てたものじゃない。メガピクセル機としては、優秀で扱いやすい出来。さらにQVGAサイズで撮影できる動画機能は最高クラスだ。
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最近、デジカメスタイルでの撮影を標榜する端末が増えてきたこともあって、カメラが底面ヒンジ部近くに取り付けられるケースをよく見るが、「W21S」は昔ながらの場所。フタ側の端っこにカメラがある。縦位置で撮るにはけっこう使いやすい場所だ。
W21SはCDMA 1x WINとか、ステレオスピーカーやユーザーインタフェースが注目されるが(7月20日の記事参照)、カメラ機能もしっかりメガピクセルを実現しており、捨てたものじゃないのだ。
W21Sのカメラは128万画素のCCDで単焦点パンフォーカス。カメラ付ケータイとしては極めてポピュラーな構成だ。120×160と240×320ピクセル時は縦位置で、VGA(640×480)とSXGA(1280×960)ピクセル時は横位置で記録される。
VGA以上の解像度の時はディスプレイを開いたまま横位置で持ち、側面のシャッターボタンで撮影する。
カメラの起動は側面のカメラボタン長押し。メニューからなら「マイセレクト」の中にある。カメラとして使うときはせっかくのクロスメニューも関係ないが、まあそれはしょうがない。
開いたまま撮影するので、ヨコ撮り時もタテ撮り時も(ヨコ撮り時は横向きな分、分かりにくいところもあるが)キー操作がフルにできるのはなかなか便利だ。最近、閉じた状態で撮るカメラ付ケータイが増えてきたので逆にこちらは新鮮かも。
注目すべきはセンタージョグ。これがデジタルズームに対応していて、どの撮影モードでも最大4倍までズームが聞くのだ。SXGA時にデジタルズームを効かせると当然画質は落ちるが、ジョグダイヤルの回転とズーミングというのは感覚的に分かりやすくていい。
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撮影機能はけっこう凝っていて、露出補正やホワイトバランスといった一般的なものから、画面上に格子状の撮影補助線を表示するというユニークな機能まである。ついつい傾いたまま撮りがちなカメラ付ケータイで「撮影補助線機能」は便利だ。
そしてシーンモード。これにはけっこう力が入っており、メニューのみならず右上のソフトキーから直接呼び出せるほどである。用意されているシーンはオートを除くと6種類だが、専用ボタンでさっと呼び出せるので使いやすくて便利で楽しい。ソフトキーが2つ増えた効用といってよかろう。
用意されているシーンは、ビーチ&スノー、人物、パーティ、夜景、風景、スポーツだ。撮影にかかる時間は、シャッターを押してから保存画面になるまで約2秒、SXGAのファインでメモリースティックDuoに書き込むのにかかる時間が3.5秒と使っていてストレスはたまらない。
凝ったことをしてない分、シンプルで使いやすいカメラ機能なのである。
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