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アテネのFOMAデモサービスが、エリアを縮小した事情
アテネで行われたFOMAのデモサービスが、その利用エリアを縮小するという一幕があった。理由は「当局との考え方の相違」だという。
連日、日本人選手の活躍が伝えられるアテネオリンピック。そのアテネ市街では、ドコモがFOMAの張出し基地局を3局設置してデモサービスを展開している(7月20日の記事参照)。だが、この利用エリアが縮小され、デモサービス実施期間も短縮されるという一幕があった。
ドコモでは当初、パルテノン神殿やアテネ大学、アクロポリ駅など、アテネ市街地中心部をカバーしたサービスを提供する予定だった(下図参照)。実際に7月30日から、このエリア内でサービスを開始している。しかし17日からはエリアを変更し、コスモテ社パビリオン周辺のみで利用可能に。期間も、当初は9月30日までとされていたが、8月30日までと1カ月間短縮された。
理由として「エリアについて、当局と考え方の相違があった」とドコモ広報。
「当局から許可を得て、サービスを開始していたのだが、こちらは利用範囲を2キロ四方と考えていたのに対し、先方はパビリオン内程度と考えていたようだ。違和感を抱いていたようだったので、用意した3つの基地局での運用を自主的にとりやめ、パビリオンに設置された基地局のみで利用できるようにした」
ドコモとして、事前に当局と適切な対応をとったと考えているが、今回のような結果につながったとドコモ広報部。「いざこざを回避するため、措置をとった」と話した。
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ドコモは期間限定で、日本のFOMAをアテネ市街中心部で利用可能にする。FOMAサービスの張出し基地局を設置することで対応、日本のFOMA端末でiモードや音声通話、テレビ電話が利用できる。
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