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ボーダフォンが久しぶりに語った戦略mobidec 2004(1/2 ページ)

ボーダフォンが、久しぶりに今後の戦略を話した。中心は「3Gコンバージェンス」と呼ぶ、新仕様と新端末について。Vアプリ/メール容量の拡大や、超流通の採用など、サービスの一端が明かされた。まさにVodafoneグループの力を結集して、3G本格展開による巻き返しを図る。

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 8月27日のmobidec 2004、夕方の講演に登場したのはボーダフォンのコンテンツマネジメント部長クリス・ムーア氏。ボーダフォンが、こうした講演で今後の戦略を話すのは久しぶり。講演の内容に注目が集まった。

 しかし、ムーア氏の話はこれまでの繰り返しに留まった。3G携帯電話のフォーカスについてだ。ボーダフォンは、秋から冬にかけて「3G コンバージェンス」と呼ぶ3G端末を投入し、一気に3Gへの転換を図る(5月25日の記事参照)

 ムーア氏は「コンバージェンスとは、端末とプラットフォームの融合。グローバル市場との融合という意味だ。これとともに(日本だけではなくVodafonグループとして)3Gが本格的に立ち上がってくる」とする。

 つまりVodafoneグループで共通の仕様と端末を用意し、それを世界各国で使う。これにより「コンテンツの開発コストを下げ、グローバルな市場に投入できるようにする。(端末も)規模の経済を活用した端末の調達で、ユーザーにもコストメリットがある」(ムーア氏)ことを目指す。

 端末の開発には日本法人も参加し、「グローバルとの整合性を保ちながら、日本市場に特化した端末を導入する」とも話した。

3G コンバージェンスの詳細は?

 では、この3Gコンバージェンスの詳細はどのようなものなのか。ムーア氏が挙げたのは、その断片だ。

  • OMAを基本とするDRM
  • 配信確認をコンテンツプロバイダのサーバに送信
  • XHTMLモバイルプロファイル
  • 大容量コンテンツのダウンロード
  • Vアプリ容量の拡大
  • ストリーミング環境
  • メールの容量や機能の拡大
  • 暗号化されたコンテンツと鍵を別配信
  • セパレートデリバリーによる著作権保護コンテンツの超流通

 それぞれ、ITmediaの独自取材を元に、もう少し詳細に内容を予想していこう。

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