東北地方でアステルPHSを運営する東北インテリジェント通信は、東北以外の地域とのローミングを停止する。これにより、12月以降、利用できるエリアは青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県といった東北地域に限られる。
併せて、コンビニエンスストアでの料金支払いや、着信メロディ呼出サービスの利用もできなくなる。
アステルグループ各社は、PHS事業を終了したり新規受付を停止したりと撤退が相次いでいる。事業を継続する事業者も、全国ネットワークが崩壊したことから、DDIポケットと組んで全国で利用できるサービスを継続しようとしている(8月17日の記事参照)。
東北インテリジェント通信はローミングを停止するが、「PHS事業を止めるという話はない。(東北地域内での)サービスは従来通り継続する」としている。他社と組んでの全国ローミングは現在のところ考えていない。
同社のPHS契約数は7月末時点で1万9100。減少は小幅であり、ローミング停止後も「(ユーザー数減少の)懸念はあるが、一気に減るという認識はない」(同社)。
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