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工場巡視車を携帯でリモートコントロール

工場の不審人物を発見すると、携帯に通報。TCMは9月14日、遠隔地から携帯電話で制御できる工場巡視車を発売した。

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 TCMは9月14日、遠隔地から携帯電話で制御できる工場巡視車「ケータイ制御式 工場巡視AGV(KAGV)」を発売した。テムザックと共同特許出願中の製品で、価格は本体が300万円程度。AGV1台への追加装備費用は200万円ほどだという。14日から17日まで開催される「国際物流総合展 2004」会場で展示を行っている。

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会場では、実際に動くKAGVを見ることができる

 AGV(無人搬送車)は工場内の物流システムとして一定の普及を見せているが、機能は物品の搬送などに限られていた。KAGVでは車両にカード型FOMAを挿すことで、遠隔操作を可能にした。

 KAGVの前面には、カメラが取り付けられている。ユーザーはカード型FOMAにテレビ電話をかけることで、カメラが捉えた映像を視聴できる。マイクも付いているので、アンプにより増幅した音声を発することも可能。テレビ電話の信号を変換することで、動作のオン・オフ(発車・停車)も行える。ただし、前後左右の移動など細かい動きを操作することはできない。

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KAGVの前面。通信用に「F2402」が挿さっている。カメラや人感センサー、炎感知センサー、照明用ライトなどを備える

 AGVに決まったルートを運行させておいて、夜間に荷物の搬送と工場の巡視を兼ねる、といった利用法が考えられる。人感センサーも備えているため、不審人物を発見して操作側の携帯に発信する、といった操作も行える。場合によっては、コースから外れて目標物に接近することもできるという。

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