松下、携帯電話とも連携できるBluetooth対応ポータブルCDプレーヤー:A&Vフェスタ 2004
松下電器産業は、「A&Vフェスタ 2004」でBluetooth対応のポータブルCDプレーヤーを参考出展している。Blutooth対応携帯電話と組み合わせてヘッドセットにしたり、外部オーディオ機器に接続してワイヤレスイヤホンとして利用することもできる多機能モデルだ。
松下電器産業は、「A&Vフェスタ 2004」の同社ブースでBluetooth対応のポータブルCDプレーヤーを参考出展している。CD プレーヤー本体とリモコン付きイヤホンの間をワイヤレス化したため、ケーブルのないすっきりとした外観になるのが最大のメリット。ほかにも、Blutooth対応携帯電話と組み合わせてヘッドセットにしたり、外部オーディオ機器に接続してワイヤレスイヤホンとして利用することもできる多機能ぶりだ。
採用したBluetoothは、AFH(Adaptive Frequency Hopping)に対応したver.1.2。AFHは、従来と同じ周波数ホッピング(FH)を使いながらも、ビットレートの変化を見て、ぶつかっていると思われるチャンネルを次のホッピングから避ける仕組みだ(関連記事)。「従来のver.1.1では、無線LANを使うパソコンなどが近くにあると干渉を起こして音が途切れる可能性があった。AFHに対応したことで、ようやくCDプレーヤーのような製品も製品化できるようになった」(松下)。
サポートしたプロファイルは、AVプロファイル、ヘッドセットプロファイル、ハンズフリープロファイルなど。リモコンの液晶画面に曲名などを表示するため、シリアルポートプロファイルにも対応している。
対応プロファイルから分かるように、同機のリモコン付きイヤホンはBluetooth対応携帯電話のヘッドセットとしても利用できる。つまり、音楽を聞いているときでも、電話が着信するとイヤホンから呼び出し音が聞こえ、リモコン操作で電話に切り換えるとそのまま通話可能だ。リモコンの上部にはマイクが内蔵されており、イヤホンを装着すると、ちょうど胸の辺りにマイクがくる仕組みになっている。
「Bluetooth対応携帯電話がまだ普及していないのがネックだが、いくつかの携帯電話とは接続できることを確認した」。この中には、NTTドコモのFOMA「F900iT」などが含まれているという。
また、Bluetoothユニットとイヤホンは単体で利用することもできる。CDプレーヤー本体からBluetoothユニットを外し、ミニピンジャックの音声入力端子に外部機器をつなげば、ワイヤレスイヤホンの出来上がりだ。伝送距離は約10メートルのため、リビングルームなどでも支障はないだろう。なお、送信ユニットの電源は、付属のACアダプタで供給する仕組みだ。
展示品には動作可能なものもあり、完成度の高さも合わせて製品化が近いことを伺わせるが、発売のスケジュールは未定だ。「Bluetoothロゴの取得など事務的な作業と合わせ、価格設定などの課題をクリアしていかなければならない。年末商戦に間に合わせたいとは考えているが、発売日は未定だ」。なお、気になる価格は、「同クラスのポータブルCDプレーヤー+α」という。
関連記事
- Bluetoothに感動し、タッチパネルに戸惑った
FOMA900iシリーズが巷でいくら好評でも、「使用中のN2102Vを手放す程の機能はないわね」と並み居る新製品の誘惑にも打ち勝ってきた私。しかし、ついにその誘惑に負けるときがやってきた。Bluetoothを搭載する「F900iT」だ。果たしてフツーの人にはどれくらい使い勝手がいいものか? - Bluetooth 1.2で何が変わる?
Bluetoothの新バージョン、「Bluetooth 1.2」がまもなく登場する。バージョン1.2でBluetoothの何が変わり、何が変わらないのか。Bluetooth SIGマーケティングディレクターのAnders Edlund氏がその概要と市場動向を語った
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.