発色に難。操作もシンプルな携帯専用カメラ「W22SA」:ケータイカメラ画質研究ラボ(3/3 ページ)
AF機能も付いているが、画質というよりもシンプルな操作性向上に貢献。130万画素のCMOSセンサーを搭載しているが、メモリカードも使えないため、メール添付などが中心になりそうだ。
室内での撮影編
屋内は、まずは蛍光灯下での撮影から。
ホワイトバランスはきれいに合い、やや赤がくすんでいる。屋外の時と同様に鮮やかさには欠けてもやっとした感じは残るが、なかなか優秀な出来。ただし、W21Tの時と同様(あれほどではなかったが)モアレが発生してしまった。蛍光灯下で撮影すると、条件によってこれが出てしまうのは残念。蛍光灯下では必ず出るというわけではなく、蛍光灯の種類や複数の光源であることが関係するのだろう。
次は白熱灯下での撮影。
白熱灯の赤みは完璧に補正されている。赤の彩度がやや足りないのと、コントラストが低めで眠い写真になっているのが気になるが、きれいに補正されているし、AFのおかげでディテールもしゃきっとしている。
同じく白熱灯下でマクロ撮影である。
マクロモードにしなくてもシームレスで近距離でもピントが合うのはさすがだ。ただ、赤の発色はよくない。彩度のみならずやや色相がずれているようだ。
最後にCMOSが苦手なローソクの光だけの暗い写真を撮ってみよう。
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やはり通常モードではホワイトバランスは強く補正されているものの、無理に明るく撮ろうとはしてない。通常モードとフラッシュ発光時でピントが合ってないのは、単に暗くてうまく合わなかった(端末自体はピント合わせ完了といっていたが、実際には合ってなかったようだ)だけである。
夜景モードにすると暗いところは黒くツブレているものの、それなりにしゃんとした写真になった。
AF搭載ではあるがカメラ機能に過大な期待は禁物
全体に使っていてイライラすることもなく操作もシンプル。これならVGA以上の解像度でも縦位置撮影にしちゃって、シンプルなケータイらしいケータイを目指してもよかったと思うW22SAである。AFが付いているおかげで、マクロモードに設定しなくても近距離まで撮れるのもいい。
内蔵メモリのみなのでPCに転送して写真を使いたい人には面倒だが、そういう人をターゲットにしているのではない。カメラは壁紙などの利用かメール送信かそのままプリントといった用途で使う人向けなのだ。デジカメの代用としてPCの画面で写真を見るという人向けではない。
そういうコンセプトに問題はないが、それでも発色はもうちょっとがんばってほしかった。ケータイの液晶モニタで見ていても、ちょっと色気にかけると感じるほどだったからだ。
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