冬WINのハイエンド、「W21CA」を試す(4/4 ページ)
2.6インチ240×400ピクセル液晶、フルブラウザOpera搭載、200万画素カメラ+回転2軸ヒンジと、“ハイエンド”の名にふさわしいカシオ製の「W21CA」をチェックした。
分かりやすい魅力の多い多機能端末だが、細かな作り込みにも期待
冬WINでは間違いなくトップの画質を持つカメラ機能、フルブラウザ、さまざまなメリットをもたらすワイドディスプレイ──と分かりやすい魅力が多いのがW21CA。使い勝手という点でも、もともとau端末としてはカシオ製の評判は高く、W21CAもやはり基本は良い。
ソフト面で細かな不満点を上げていくとすれば、Eメールから電話帳連携での音声発信ができない、W21TやW22SAが備える待ち受け時に数字キーでアドレス帳を素早く呼び出す機能がない点だろう。
またEメールでは左右キーに階層の移動(「フォルダ一覧」ー「一覧」ー「本文」)を割り当てているが、これも必然性がよく分からない。左右キーのすぐ側にある決定キー、クリアキーと機能が重複しているのだから、左右キーにはページスクロールを割り当ててくれたほうがいい。側面のページスクロールキーは正直あまり使う気にはならないし、上下キー長押しのページスクロールも慣れが必要だからだ。
ハードウェアも関連する部分としては、ディスプレイを表にしたまま通話ができない点が挙げられる。「ディスプレイを表にして折りたたむのはカメラや動画ビュワーとしての利用時」という割り切りもあるのだと思うが、背面ディスプレイがないためディスプレイを表にして携帯したい人も多いだろう。
などなど細かな不満はあるが、例えば冬WINで機種選定をする場合に絶対的な理由にはなりにくいレベル。むしろAF+200万画素カメラ、ワイドディスプレイ、フルブラウザの3大特徴は大きな魅力だし、重量やサイズも、機能優先の人であれば十分許容範囲だろう。携帯により多くを求める人にとって、極めて魅力的な端末であることは間違いない。
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