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鷹山、WiMAX方式で定額サービス参入
PHSサービス用の基地局をWiMAX基地局に置き換えて、移動体サービスを提供。自社網内の音声通話や、データ通信を定額料金で提供する。
東京地区でPHSサービスを提供している鷹山は2月10日、移動体向けの無線LAN方式であるWiMAXを使ったIP携帯電話サービスを2005年12月から開始すると発表した。
携帯電話型の端末を使い、自社網内の音声通話、およびデータ通信を定額で提供する。価格は3000円の予定。
現在サービス中のPHS基地局をWiMAX方式が利用する5GHz帯無線部に交換し、NTTのISDN回線を光ファイバーに変えてサービスを行う。1基地局で半径6キロ〜10キロ程度をカバーできるという。
現PHSサービスは、2006年上期を目標にIP携帯電話サービスに移行。ユーザーにはIP携帯電話端末を無償提供する予定だ。
固定通信用(FWA)でスタート
WiMAXは長距離での通信が可能な無線LANの一方式。固定通信用(FWA)として「IEE802.16-2004」が仕様決定している。現在は、移動体通信用(MWA)の「IEEE802.16e」の仕様化が進行中だ。鷹山は当初FWA方式でのスタートを予定している。
2005年6月には、都内数カ所でフィールドテストを行い、9月には加入申し込みを受け付ける。総務省への実験免許の申請はこれから行う。
フィールドテスト用の機材はWiMAX機器のベンダー英Airspanが提供し、商用時の販売はベルネットと協力して行う。
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