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警察庁、「出会い系サイトで携帯悪用」の実態を報告
警察庁は、出会い系サイトに関係した事件の検挙状況を発表した。2004年の件数は1582件で、うち携帯を悪用したものが96%を占める。
警察庁は、いわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況を発表した。2004年に警察庁に報告のあった件数は、1582件。このうち出会い系サイトへのアクセス方法として携帯を利用したものは1519件で、全体の96%を占めた。
被害者1289人のうち、18歳未満の児童は1085人で全体の84.2%。児童買春の被害児童数は、616人。重要犯罪(殺人、強盗、強姦など)の件数は、95件となっている。
出会い系サイトをめぐっては、2003年6月に「出会い系サイト規制法」が成立(2003年6月9日の記事参照)。サイト利用者に対しては、出会い系サイトを利用した買春や援助交際を誘う書き込みを禁止するほか、こうした関係を第3者が取り持つことも規制されている。2004年の同法違反による検挙数は、31件。
なお、警察庁は検挙の具体的な事例も掲載している。携帯を悪用した例が多い。
- 被疑者は、携帯電話の出会い系サイトを通じて知り合った女子高校生とホテルで児童買春をした後、携帯電話で同児童の性器等を撮影して児童ポルノを製造した。(平成16年7月・静岡)
- 被疑者3名は共謀の上,携帯電話の出会い系サイトの掲示板に「カラオケ連れて行ってくれて、たばこ買ってくれる人いませんか」と掲載した女子中学生2名を勧誘し、経営するファッションヘルスでヘルス嬢として使用した。(平成16年11月・広島)
- 被疑者は、携帯電話の出会い系サイトに「中とか高の子とかで、お財布中が超きびしい子いませんか? ……会える子いたら助けるよ」などと書き込み、対償を与えることを示して児童を異性交際の相手方となるように誘引した。(平成16年11月・石川)
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