「ツーカーS」を超えた? Siemensの簡単ケータイ:CeBIT 2005(2/2 ページ)
「CeBIT 2005」開幕を明日に控えた独Siemensのブースでは、早くも「正方形の不思議な携帯」「携帯ルームランナー」など面白い展示を見ることができた。
結論から言うと、これはジョギング愛好家向け携帯ユニット「Runster」の実演。Bluetooth対応携帯と、万歩計のようなBluetoothユニットを組み合わせて一風変わったルームランナーを楽しむことができる(2004年3月の記事参照)。
Bluetoothユニットは、自動的にユーザーのジョギング速度情報を携帯電話に送る。走る速度に合わせて、携帯で演奏する音楽のテンポが変わる仕組みだ。早く走ればアップテンポに、遅く歩けばゆったりしたテンポにといった具合。
自分のペースに音楽が合わせてくれるため、音楽のテンポにステップを乱されることがないという。「音楽を聞きながらジョギングする人が多いところに目を着けた」と担当者。音楽をペースにあわせるだけでなく、目標速度を設定し、それにあわせて走ることも可能という。担当者によればデモにすぎないというが、実現すればジョギングが効果的かつ楽しくなりそうだ。
Siemens初の3G端末、RF ID携帯も
ブースではほかに、Siemensとしては初となる3G端末「SXG75」など5機種が発表されている。
SXG75は、2メガピクセルカメラを内蔵した3G端末。内側にCIFカメラを搭載し、テレビ通話が可能。SMTP、POP4、IMAP4をサポートしたメール機能、MP3プレイヤー、FMラジオなどの音楽機能と幅広い機能を網羅した“オールインワン”端末となる。予想価格は500ユーロからで、発売予定は今年9月ごろ。
NFCに対応した「RF IDリーダー携帯」のコンセプト端末も展示されていた。RF IDチップを搭載したカードに携帯をかざすと、情報を読み取る。
2月に仏カンヌで開催された「3GSM World Congress 2005」では、Siemensの船に搭乗する人にRF IDを搭載したボーディングカードを配布、携帯電話でアクセス管理に使ったという。ショッピング、交通機関での利用を想定しており、たとえばRF IDで読み取った会員IDをGPRSネットワークのDBに転送して、人数を集計することが可能。今年中にトライアルを開始する。
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