ミドルレンジ新機種、音楽携帯にモンローも登場〜Nokia:CeBIT 2005(1/2 ページ)
CeBITのNokiaブースでは、ミドルレンジのGSM端末3機種がお目見え。同社の新サービス「ビデオシェアリング」のほか、なぜか「マリリン・モンロー」も見ることができる。
独ハノーバーで開催されている「CeBIT 2005」で、Nokiaのブースでは今月初めに発表したミドルレンジのGSM端末3機種、2月の「3GSM World Congress 2005」で発表した3G端末などを展示していた。
今回初公開となるのは、CeBITに先立ち3月1日に“モバイルトリオ”として発表していた「Nokia 6230i」「Nokia 6020」「Nokia 6021」の3機種(3月2日の記事参照)。いずれも基本的な機能を押さえたGSM端末だ。折りたたみ型も強化している同社だが、この3機種はいずれもストレートタイプ。同社がもっとも得意とする形状を取る。
Nokia 6230iは、3G通信方式のEDGEに対応しており1.3メガピクセルカメラを搭載。MP3、AAC、M4Aをサポートした音楽再生プレイヤーなどが強化点となる。プッシュツートークも可能で、豊富な機能をコンパクトな端末に詰め込んだ。
ターゲットは、ある程度機能を使いこなすビジネスユーザー。「クラシックな製品だが、プロフェッショナルのニーズを満たす」と同社の担当者は説明する。あえてカメラを搭載しなかったのも、カメラ付き携帯の利用を禁止する企業が出てきているためだ。
Nokia 6030も、カメラはなし。カレンダーやアドレス帳などの基本的なPIM機能や、FMラジオが特徴だ。ミドルレンジの中でもエントリー向けで、予想価格は100〜150ユーロ。第3四半期に出荷を開始する。
Nokia 6021は、Bluetoothをサポートする。画面解像度は128×128ピクセルで、プッシュツートークも可能。利用には、側面にあるボタンをプッシュすればいい。
ミドルレンジは、それなりのユーザーの獲得が期待できることもあり、シェア維持のために同社が押さえておきたい市場だ。外見の派手さはなくても、展示では端末とBluetooth接続することで利用できるハンズフリーマイクやカーキットを並べて展示するなど、携帯電話をさらに活用して実現できるモビリティの例を示していた。
音楽端末は年内
2月に開催された「3GSM World Congress 2005」でもレポートしたが、海外端末メーカーのトレンドは音楽携帯(2月18日の記事参照)。ゲーム端末としては「N-Gage」というブランドを立てたNokiaだが、音楽携帯の戦略はどうなっているのだろう。
ノキアのマルチメディア メディアビジネスプログラム担当ディレクターのマルッティ・グランバーグ氏によると、同社では「音楽専用端末」「音楽機能を充実させたスマートフォンなど高機能端末」「低価格端末での音楽機能」の3分野で事業を展開する予定という。中間の高機能端末に当たる、「Nokia 7710」「Nokia 6680」「Nokia 6681」などはすでに登場している。
今後さらに端末の強化を図り、年内にいくつかの製品が登場する。今年のクリスマス商戦は、音楽端末が1つのキーワードとなりそうだ。
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