KDDIの定額プラン4種、どれがお得?
フルブラウザも定額対象とし、4種類が用意されたKDDIのパケット定額プラン。上限金額はいずれも一緒だ。では、どんなときに、どれがお得なのか。
KDDIがパケット定額制のリニューアルに踏み切った。複数あったパケット割引サービスをまとめ、すべての割引プランで定額制を実現している。
またフルブラウザである「PCサイトビューアー」(Opera)の利用額にも上限を設け、定額での利用に対応(3月23日の記事参照)。これにより実質、PCと接続してのデータ通信以外は定額で利用可能になったことになる。
現在のパケット割引サービスの状況をまとめ、パケット利用量に応じた割引プランを考えてみよう。
基本料金とパケット単価〜4種類をまとめる
名称はさまざまだが、現在auのパケット割引サービスは4種類ある。いずれもEZwebとEメールの利用料金は4410円が上限。PCサイトビューアーを組み合わせても、5985円が上限だ。
異なるのは、月額料金とパケット単価だ。
割引プラン | 月額料金 | パケット単価 |
---|---|---|
ダブル定額ライト | 1050円 | 0.084円 |
ダブル定額 | 2100円 | 0.0525円 |
パケット割WINミドル | 4200円 | 0.025円 |
パケット割WINスーパー | 7875円 | 0.01575円 |
どの割引サービスを選ぶべきか
まずPCでのデータ通信を行うユーザーは、「パケット割WINミドル」か「パケット割WINスーパー」を選ぶことになる。2つの料金カーブがクロスするのは30万パケット。つまり、月間30万パケットを超える利用があるなら「パケット割WINスーパー」を選んだほうが安い。
30万パケットは約36.6Mバイト。ちなみにYahoo!JAPANのトップページが約85Kバイト、ITmedia Mobileのトップページが約354Kバイトとなる。ITmediaを約100ページ閲覧できる容量がだいたい36.6Mバイトだ。
PCでデータ通信を行わないユーザーは、「ダブル定額ライト」「ダブル定額」「パケット割WINミドル」が選択肢となる。いずれを選ぶべきか見ていこう。
PCサイトビューアーを使わないユーザー
まずPCサイトビューアーを使わないユーザーは、いずれのプランでも上限が4410円。つまり使いすぎた場合はいずれのプランでも同じだ。判断ポイントは、“あまり使わなかった場合”に得なのはどれか? ということになる。
各プランの料金を、利用パケット数ごとに表したのが下のグラフだ。ここでは税抜きで計算し、上限を4200円としている。
まず定額料金が最も安い「ダブル定額ライト」は、ほとんどパケット料金を使わない場合に安い。分岐点は2万5000パケットだ。定額2000円の「ダブル定額」は、2万5000パケットから8万パケットの間ならば安い。
定額4000円の「パケット割WINミドル」は、8万パケット以上で16万8000パケットまでがお得になる。16万8000パケットを超えると、いずれのプランでも上限に達するからだ。
利用 | パケット量 | 容量(Kバイト) |
---|---|---|
文字メール(250文字) | 約11 | 1.4 |
ムービーメールS送信(15秒) | 約700 | 88 |
着うたフル | 1万2880 | 1610(1.5Mバイト) |
着うた | 1180 | 148 |
EZナビウォーク | 280 | 35 |
EZチャンネル | 2万4580 | 3072(3Mバイト) |
結論として、2万5000パケット以下しかWebの閲覧やコンテンツのダウンロードなどを行わないユーザーには「ダブル定額ライト」が有効だ。
また16万8000パケット前後を行ったり来たりするユーザーには、「パケット割WINミドル」がいい。わずかな額ではあるが定額料の4200円で収まり、上限の4410円に達しない場合があるからだ。
PCサイトビューアーを利用するユーザー
PCサイトビューアーを利用するユーザーは、上限の5985円までにどの程度のページが見られるかがポイントになる。
この場合、2万5000パケット以下でお得な「ダブル定額ライト」はお勧めできない。ITmediaを10ページ閲覧するだけで約3万5000パケット必要なためだ。
8万パケットを超えると、「パケット割WINミドル」が安くなる。22万8000パケット(約28Mバイト)までは上限の5985円以下で済む計算だ。
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